鳥羽市国崎沖には雨でも気にせずに集中できる梅雨の風物詩が存在します!それが「船から狙う石鯛釣り」です。開幕の知らせを聞きつけて5月末日に釣行してきました!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター山本良次)
船から狙う石鯛釣り
石鯛と聞くと外海の大きな磯での高級なサザエやウニのエサを準備する必要のある、凄く高級な釣りをイメージしませんか?実際に私も数年前まではそう思っていました。しかし私は知ったのです、近海の遊漁船で簡単に釣れることを!それも地磯で釣る石鯛より凄く大型な石鯛なんです。
ただ釣行できる時期は、理由は分かりませんが梅雨時期の6月の約一か月間だけなのです。ひょっとしたら遊漁船ですからエサの都合も関係するのかもしれません。今回は三重県鳥羽市国崎港から出船する功成丸にお邪魔しました。この国崎港の近隣では、今も沢山の現役の海女さんが操業されておりますので、エサも豊富に準備できることがこの地域でしか釣行できない理由の一つなんでしょうね。
開幕戦へ期待と不安
去年も5回ほど釣行しましたが、最高記録が57cmという結果に終わりました。しかし同船する方々には平均が50cmで、数匹に1匹は60~70cmクラスも普通に上がっています!今年こそは60UPと期待を込めて準備しました。
大型石鯛を釣り上げるには、やはりエサが重要です。去年はヤドカリ(中)をメインにサザエ(小)と大アサリの3種類でしたが、その中でも少なかったですが大きなヤドカリの食いが一番よかったですね。そのために、やはり今年のエサの取れ高が凄く気になります。なぜならエサの状況によって、ハリの大きさやハリスの太さを変更し準備する必要があります。このことは必ず釣果アップに繋がりますので、凄く重要です。
実はシンプル石鯛タックル
大型の石鯛釣りはタックルの準備が凄く大変なイメージですが、実際は凄くシンプルで、オモリ60号か80号が対応できるロッドに、リールはPEライン3号程度で、仕掛けも普通の胴つき仕掛け(ヒラメ/青物用のシングル孫針付き)で全く問題ないのです。しいて言えばハリスが少し太ければ十分に釣行できます。
ただ、小さなアタリをどれだけ見定められるかでその日の石鯛の微妙な底からのタナも決まりますので、今期からオモリの耐荷重ギリギリのライトなロッドに変更しました。
ただ釣果アップのために一つ変更するならば、ハリに結ぶハリス部分のハリから約10cmだけは「PEアシスト」に変更した方が万全ではあります。大型石鯛が掛かった際に少しでも飲み込まれていると、細いフロロでは必ずラインブレイクします。そこはやはり磯場の百戦錬磨の大型石鯛です!
今年の仕掛け(ハリス)はヤドカリと同じ色合いの赤色のPEアシストラインで作りました。
功成丸で今季初釣行
例年の開幕は5月中旬を過ぎた辺りからエサの都合で決まるのですが、今年の開幕戦は5月27日でした。さっそく予約するも、運悪く大型の低気圧が接近し残念ながら中止となりました。しかしそこは抜け目なく5月30日に予備予約を取っていましたので、気持ち新たに釣行してきました(国崎での石鯛釣りは6月下旬~7月初旬までの約1か月間の勝負です。人気船ではスグに満船になりますので、1か月分の予約は必須です)。
国崎漁港には多くの遊漁船がありますが、石鯛釣りを本格的に導入している船は少なく、国崎港ではエサの供給率が優れている「功成丸」と他の1~2隻のみです。隣町の石鏡では「幸徳丸」も6月は午後便のみで石鯛釣りは実施しています。今回は「功成丸」で釣行してきました。今年はエサも安定していて、メインとなるヤドカリもサイズが大きく、大アサリはなかったですがサザエも十分に用意してありました。
起伏激しい岩礁地帯
当日の天気は晴天で風もほどよく、潮も「中潮」で申し分ない環境でした。港から沖へ30分ほど走らせた起伏の激しい岩礁地帯に到着し、船長がポイントを見定めてアンカーが入りました。1年間も待ちに待っていたので、こうなると期待はマックスです!船長の合図と同時に同じく乗船した10人が一斉に仕掛けを投げ入れました。ほとんどの方が実績のあるヤドカリをエサにサオを出していました。
基本的なポイントとして、高さ4mもある岩礁が混在する起伏の激しい場所ですので、根掛かりには十分に注意して底取りをしながら狙います。