オトリアユを沈める手段として使うオモリ。しかし、それがオモリの使い方の全てではない。今回は「オモリ釣法」のアレコレを中心としたアユのトモ釣りを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・藤本繁樹)
トモ釣りのポイント
トモ釣りは「循環の釣り」なのでアユがいるポイントで釣りをしなければ釣りが成立しない。
釣り場選択のポイントは、漁協やオトリ屋などで得た情報をベースに、橋や道路の上から川全体を眺め、(1)川底の石が泥を被っていないか、きれいに見えるか、(2)石にコケが付いているか、(3)アユが見えるかを確認しよう。またシラサギやアオサギの姿があるような場所は魚がいる証拠。
天然遡上アユは縄張りが広範囲で足首程度の浅場や岸寄り(ヘチ)に、放流アユは石裏など「成長する過程で過ごした水槽に近い流れを好む」など、種類によってアユの着き場が異なることも意識しよう。
オトリの準備
場所が決まったらオトリアユの入ったオトリカンを川に浸けて水になじませ、オトリアユが落ち着いたら友舟に移す。オトリアユ・オモリの付け方は、(1)手を水に浸して水温近くに冷やし、オトリアユを優しく握る、(2)鼻カンの先を鼻にあて、一気にまっすぐ通す、(3)逆さバリを尻ビレの後ろに皮をすくうように刺す、(4)掛けバリの位置を確認する、(5)オモリを取り付ける場合にはこのタイミングでつけイト部に取り付ける。オモリ位置の目安はオトリアユのサイズ分~1/2分の間に付けると扱いやすい。
また大きめの石を群れ食(は)みしている場合には鼻先に付けてオモリを石の上に乗せたままにしておくとよく掛かるときもある。私はオトリアユサイズの1/2~2/3分ぐらいに付けることが多い。