5月8日、朝マヅメ狙いで千葉県印西市を流れる手賀川の分流・八間川にテナガエビの様子を見に出かけた。約4時間の釣りでツ抜けを達成したので、その模様をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
八間川でテナガエビ釣り
5月8日(土)は曇り時々晴れ。初夏の陽気が続いていたので、朝マヅメ狙いで千葉県印西市を流れる手賀川の分流・八間川に今シーズン初めてテナガエビの様子を見に出かけた。
6時すぎ、弁天大橋に到着。橋上流左岸の護岸上で竿を出す。ポイントは護岸に沿って並んでいる消波ブロック帯。水量は多めで笹濁り状態と条件はよさそう。
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結ぶ。ハリは細地袖1号でハリス0.3号5cmをチチワでミチイトに接続。
ウキは8mmの軸付きセル玉をゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付け、すべてのウキがゆっくりと沈む量の板オモリを中通し状に巻く。
エサは赤虫1匹の通し刺し。ウキが水面下5~10cmになるようにウキ下を調整。
まずはチチブにオオタナゴ
ヘチで、水深1m程度のブロックの穴を探して釣り開始。時々、竿を上下させて誘いをかけること5分。ピクピクとウキが動きだし、ジワジワと水中深く斜めに消えていく。軽く手首を返してアワセをいれると、ブルッときて真っ黒なチチブが登場。
続けて仕掛けがナジむ途中にグリッ、グリッときて水中に強く引き込む。やりとりして浮かせると10cm以上のオオタナゴ。
1匹目は体長5cmのオス
なかなか本命は釣れず、しばらくこれらの魚の相手をしていると、これまでせわしなく動いていたウキがピタリと止まり、やっと本命らしいアタリに変わる。ブロック際をモゾモゾと横移動を始めたあと、ウキが静止したかと思えば、じわじわと水中深く沈ませる。
ここでミチイトを軽く張って竿を少し上下すると、ピチッ、ピチッとしたエビバックによる感触が手元に伝わってきた。ゆっくり竿を上げると尻尾をパタパタさせながらエビが躍り出る。
体長は5cmとまだ小ぶりではあるが、長いハサミを持っているのでオスと識別できる。しっかりとハリ掛かりしていて外すのに苦労した。
いい引きで良型も登場
アタリがあったポイントを集中的に探るとすぐに次がくる。今度はハサミの短い体長4cmのメス。脱皮したばかりなのか透明の奇麗な体をしている。その後も同型のメスがチチブ交じりで、ぽつぽつ釣れた。
8時をすぎると風で波立つようになり、アタリが取りづらくなってしまう。それでも粘り強く釣ると、波にもまれたウキが沖に向かってゆっくりと動きだす。完全にウキが止まるまで待ってから聞きアワせるとゴツン、ゴツンとした手応え。竿先から重みが伝わり、完全にハリ掛かりしたことが感じとれる。
引き味はなかなかよく、慎重に抜き上げると、両腕を広げた本命が登場。ハサミの長い体長8cmのオスで、この釣り場にしてはいい型だ。がっちりとハリ掛かりしており、ハサミに挟まれないようにピンセットを使用して、ていねいに外す。