4月11日、産卵期に入った気難しいクロダイを狙いに、清水港へフカセ釣りに出かけました。予想通り厳しい状況でしたが、嬉しい1枚を釣ることができた釣行をリポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
清水港でフカセクロダイ
清水港のクロダイもいよいよ産卵期に入り、かなりの浅場で泳ぐクロダイの姿を目撃するようになりました。すでに産卵後のスリムな魚が多く釣れていることから、早めに産卵行動を終えたクロダイは動き出しているようです。
しかし、産卵期は体力を回復するために動きまわることが少なくなるので釣果を上げることが難しい時期になります。このような状況下ではありますが、4月11日(日)にフカセ釣りで気難しいクロダイを狙って釣行しました。
清水港の当日の状況
当日の午前中は薄曇りでしたが、昼前からは雲がなくなり晴天に。午後からは気温が上昇して汗ばむほどになりました。風は北東から冷たい風が吹き、普段は穏やかな清水港内も若干のうねりが入っていましたが、お昼ごろからは風向きが南にかわって海面もベタ凪に。清水港の海は薄濁りでフカセクロダイ釣りにとっては好都合です。
フカセクロダイのタックル
当日の私のタックルを紹介します。
ロッド:メガディスAGS1.25-53
リール:インパルト競技LBD
ウキ:円錐ウキ5B、棒ウキ0.5号
道糸:Bluemodel1.75号
ハリス:LEVEL1.5号
ハリ:チヌ針2号
フカセクロダイ釣りのエサ
続いて使用したまきエサとさしエサを紹介します。
まきエサ
チヌパワーVSP:1袋
チヌパワーV10白チヌ:半袋
オキアミ:2kg
ムギコーン:1袋
ガツガツコーン:1袋
さしエサ
ハードオキアミM
ガツガツコーン(まきエサから拾って使用)
手前と沖のカケアガリを狙う
準備を済ませて9時半ごろから釣り開始。北東風とうねりを考慮して円錐ウキからスタートします。海面が落ち着かない状況や風があるときに棒ウキを使うとふらついて安定しにくいので、状況に応じて円錐ウキと棒ウキを使い分けると効果的です。
釣り座から10mほど沖と20m沖にはカケアガリがあるので、それぞれにエサをまいて2カ所にポイントを作ります。エサ取りの有無や状況で釣り分ける作戦で、直近の釣行でもこの釣り方がうまくハマって毎回本命をキャッチできています。
数投様子見しましたが、手前のカケアガリ周辺にはエサ取りが多く毎回さしエサが食われて戻ってくるのに対して、沖のカケアガリではまだ魚の反応はありません。この様子だと沖のカケアガリが重要になってきそうです。
まずはエサ取りから
釣りを開始してからしばらくは本命のアタリがないまま時間が過ぎていきます。エサ取りは寄っているようですがクロダイはまだ集魚していない様子。それでも一定のリズムを崩さずに根気強く打ち返していきます。
ここでうねりと北東風が落ち着き始めたので、感度のいい棒ウキに変更することにしました。棒ウキに変更した直後、突然ウキが引き込まれたのでアワセを入れますが本命にしては様子が変です。姿を見せたのは癒やし系ゲストのサザナミフグで、釣り上げると怒って膨らんでしまいました。見た目が可愛らしいので飼育している方もいるようです。
ビッグヒットは60cmボラ
サザナミフグを釣り上げてから数投するとウキがモゾモゾした後に潜っていきました。本命のアタリかと思いアワセを入れましたが、明らかにクロダイとは異なる重さと強烈な引きが伝わってきます。やり取り中に姿を見せたのは60cmを超える大きなボラ。クロダイ釣りではお馴染みのパワー系ゲストです。クロダイが寄っていれば散らしてしまう可能性があるので、早めに取り込みます。水温が上がってボラも活性が高くなっていたようです。
フカセクロダイ釣りは多彩なゲストが釣れることも魅力で、時期によってはアイゴやコブダイ、運がよければマダイがヒットすることもあります。