100均のルアーで春告魚『サクラマス』ジギングに挑戦【青森】

100均のルアーで春告魚『サクラマス』ジギングに挑戦【青森】

青森県で「サクラが開花した」とは『サクラマス』が釣れ始めたことを意味している。私も遅ればせながら3月下旬に釣行してきたので、その模様をご紹介しよう。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・トラヤヨウスケ)

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トラヤヨウスケ

青森県で活動するWebライター。 年間釣行日数200日超えのアジング大好き30代です。

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ソルトルアー ショア

ヤマメの降海型『海サクラマス』

そもそもヤマメなのになぜ『サクラマス』と呼ばれているのだろうか。これは”桜が咲くころに河川回帰するから”というような、ロマンチックな理由では決してない。実はヤマメは産卵期になると鮮やかな桜色の婚姻色になるため、ここから『サクラマス』という名前がついたようだ。

100均のルアーで春告魚『サクラマス』ジギングに挑戦【青森】サクラマスは降海型のヤマメ(提供:TSURINEWSライター トラヤヨウスケ)

『サクラマス』の習性

“彼を知り、己を知れば百戦危うからず”とは孫子の有名な格言だが、釣りにおいてもターゲットの事をよく理解することが釣果への第一歩となる。ヤマメが海に降りて『海サクラマス』になる理由は、体を大きくして卵を生むためである。つまりは貪欲なまでにエサを捕食する傾向にあり、メタルジグをはじめとするルアーへの反応も他の魚と比べればいい方だろう。

では投げれば釣れるイージーな釣りなのかといえば、これがそうでもないのが面白い。そもそもの絶対数が少ないので、群れがいなければ何をやろうと何時間投げようと釣れないのである。逆に言えば、魚がいて目の前にルアーを通すことさえできれば果敢にアタックしてくるので、回遊ポイントやレンジを早々に見つけて黙々と攻め続けることが重要だ。

タックルと釣り方

前述したとおり『サクラマス』はルアーへの反応がいい部類なので、ショア(陸っぱり)/オフショア(船)どちらもジギングが主流となっている。

今回のようにサーフから狙う場合は、30g程度のルアーが扱いやすいライトジギング用のタックルを使おう。リールはベイトでもスピニングでもOKだ。ラインシステムはPE1.0号前後、リーダー5号(20lb)以上をオススメする。

アクションはただ巻きやジャーキングがメインとなるが、ゆっくりめに動かした方が活性の高低にかかわらずしっかり見せられるという理由から、反応がいいことが多い。そして、ジャレつくようにアタックしてくることが多いので、リズムをかえずに動かし続けてヒットさせよう。

ちなみに「ヤマメなんだから川で釣ったらどうか」という声が聞こえてきそうだが、『サクラマス』の釣りは河川で全面禁止となっている。川がダメなら海だろう、ということで我々釣り人は海で『サクラマス』を狙うのだ。

太平洋側サーフで挑戦

100均のルアーで春告魚『サクラマス』ジギングに挑戦【青森】釣り場風景(提供:TSURINEWSライター トラヤヨウスケ)

今回訪れたのは青森県太平洋側にあるサーフだ。知人から提案があったポイントで、『サクラマス』狙いのアングラーにとっては定番になっているとのこと。港内ライトゲームがメインの筆者はサーフに来ること自体が稀。しかし、せっかくきたからにはたとえ不慣れであっても銀色が美しい一本を出したいところである。

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