解禁4日目の3月23日、山梨県の西湖へヒメマス釣りに出かけた。魚探の反応を見ながら手こぎボートで各所を探り、ヒメマス30尾をキャッチした釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
ヒメマス釣りの魅力
春と秋の年2回解禁され、春シーズンの漁期は、3月20日から5月31日まで。
ヒメマス釣りの魅力は、なんと言ってもその引きと食味。30cm足らずの魚体がオモリ40号を食い上げることもある。ほかのサケ・マス類に比べても同一サイズであればパワーはトップクラス。一方、口が弱く取り込みの際には細心の注意が必要だ。
その味は格別で、国内淡水魚のなかで、もっとも美味しいとされる。刺し身、塩焼き、フライ、天ぷらと軽めの味付けがよく合う。
西湖でヒメマス釣り
5時すぎに現地到着。気温マイナス2度で例年に比べて暖かい。受け付けのあと釣況を確認、浜辺で出船時間の6時を待つ。
情報ではタナにバラつきがあり、釣果に大きな差が出ているようだ。いつもは、経験と勘を重視するのだが、今回は魚探で群れを探していく。東岸より出舟し、時計回りでボートをこいで行く。
開始早々良型ダブル
初音沖に反応があり、近くのブイに係留して釣り開始。仕掛けは小アジバリ5号6本。エサはイクラと紅サシを用意した。竿3本をタナ16、18、20mに仕掛けを下して様子を見る。
すると、すぐ18mの竿に食い上げるアタリ。軽くアワセを入れ、ひと呼吸おいてから引き上げると20cmと18cmのダブル。同湖にしてはまずまずのサイズだ。
そこで、仕掛けをすべて同じタナに合わせてアタリを待つと、2本の竿が同時に絞り込まれる。忙しい時間帯と暇な時間帯が交互するのがこの釣り。開始30分で16~23cm11尾と上々のスタートを切ったものの、このあとアタリが遠のいてしまう。
あちこち移動し追釣
そこで、魚探を見ながら群れを探す。漁協をすぎた辺りで反応があったので、長崎沖でボートを係留。同湖はアンカリングではなく、ブイにボートを留めるスタイル。アンカーを下した際、群れを散らすことがないし、何度も上げ下げするのは重労働。
反応は水面下10mほどの浅ダナ。2m間隔で仕掛けを下ろして様子を見る。すぐにタナ12mの竿にアタリ。3点掛けだったが、小型なのですべてリリース。次は8mの仕掛けにヒット。今度は22cmが2尾。タナ7~9mにセットするとバタバタと食ってきた。12尾キャッチし、5尾をリリース。
このあと北に向かい湖央を探ると、丸美沖で反応。浅いタナで1時間7尾。その後、物見堂沖~再び湖央と魚探を見ながら群れを探し、13時少し前に制限尾数に達したので納竿。