意外と知らない『消波ブロック』のお話 気になるお値段は?

意外と知らない『消波ブロック』のお話 気になるお値段は?

釣り人が何の気なしに足場にしている消波ブロックの意外な能力や値段について調べてみました。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

消波ブロックの役割

波が押し寄せる海辺に並んだ、いびつな形のコンクリートはほとんどの人が見たことあるものだと思います。

一般には『消波ブロック』と呼ばれ、打ち寄せる波のエネルギーを消すことを主な目的とし護岸のために配置されています。

海や川では日々波が押し寄せ、陸地を削っています。

近年は河川の過剰な護岸工事により、河川の砂泥が海に供給されないため、陸地は削れるばかりです。だから消波ブロックを置いて、陸地の侵食を防いでいるのです。

山崩れ防止にも?

配置されるほとんどの理由が護岸ですが、その他にもいくつか設置されていいる理由があります。

例えば、海岸からの波が道路にかぶらないようにする為であったり、砂浜が波に取られて減っていかないようにするために、少し沖に設置されていたりもします。

また、消波ブロックと同じように製造されて、山岳の護岸に用いられる場合もあります。この場合は、少し形は異なりますが、山崩れを防止に用いられています。

テトラポッドとの違い

この消波ブロックですが、広く知られている名前としては「テトラポッド」でしょう。釣り人からするとテトラポッド、テトラの方がなじみ深い名前ではないでしょうか。

遠く海外でもこのテトラポッドは通じますが、実は日本ではお役所やメディアなどでは公式に利用がしづらい名称です。

というのもこの「テトラポッド」は、株式会社不動テトラの登録商標なのです。

ですので、本来は「消波ブロックの一つであるテトラポッド」であるはずなのですが、テトラポッドのほうが広く知られてしまい、テトラポッドが一つのジャンルになってしまっているのです。

意外と知らない『消波ブロック』のお話 気になるお値段は?テトラポッドの形(出典:PhotoAC)

発祥はフランス

このような波を打ちとめる物が最初に使われたのは、日本ではなく、第二次大戦の直後の1949年のフランスと言われています。

海辺に新しく火力発電所を建設する時、護岸工事で消波ブロックが採用されたのが、世界で最初の施工事例だと考えられています。

その後、1961年にフランスの企業から製造特許を獲得したのが、日本テトラポッドという会社で、今の不動テトラが初めて日本で消波ブロックを設置されました。

コンクリート製のものが多い

基本的に消波ブロックの素材には、コンクリートが使われています。

コンクリートの耐久性は良く知られる通りとても高く、寿命はおおむね50年とされていますが、近年はコンクリートの強度も高まっていることもあり、構造物としては数百、数千年経過しても海辺に在り続けると考えられています。

コンクリート製のものの他にも、鋼鉄製のものが使われることも多いようです。

長く海水に浸っていても耐久性が高く維持される一方で、海水で腐食し茶色くなってしまうため一長一短と言ったところでしょう。

意外と知らない『消波ブロック』のお話 気になるお値段は?変わった形のものも(出典:PhotoAC)

次のページで「消波ブロック」の作り方を公開!

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