嫌われがちの『ニゴイ』は実は美味 過去にはヒラメの代替魚だった?

嫌われがちの『ニゴイ』は実は美味 過去にはヒラメの代替魚だった?

コイという名前がついているけれど、コイでは無いサカナ「ニゴイ」。いったいどのような生態をしているのでしょうか。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

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その他 サカナ研究所

ニゴイは実は美味しい

淡水魚ということもあり、なかなか食べる印象の無いサカナかもしれませんが、実はニゴイはとっても美味しいサカナです。

一部の地域ではヒラメの代替魚にもなったことがあるほど味は良いのですが、小骨が多く、食べにくいということから現在では雑魚として扱われています。

美味しく食べるには?

ニゴイを美味しく食べる方法としては唐揚げかフライが一般的なようです。

小骨が気にならないくらい火を通すことで、ふっくらとしつつも弾力のある身を堪能することが出来るでしょう。

日本の固有種なのに……

大型に育ち、膨大な数に繁殖してしまうニゴイは、商品価値の高いシラスウナギやモクズガニなども捕食することから、一部の地域では漁協によっては駆除目的の漁獲が実施されています。

この原因として考えられるのは、人間の手による捕獲と放流でしょう。生息域の拡大は、元からあった生態系を壊しかねません。日本の固有種なのに駆除しなければならないのは非常に悲しいことです。

ニゴイの商品価値を高める研究が求められてるかもしれません。

<近藤 俊/サカナ研究所>