今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・印旛新川】

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・印旛新川】

千葉県八千代市付近を流れる印旛新川が、大型シーズンを迎えた。これから春先にかけて、長竿の底釣りで尺半クラスの"印旛ベラ"が出現する確率が高まる。

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(アイキャッチ画像提供:週刊ニュースへら版 編集部)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

印旛新川の概況

印旛沼(西部調節池)に端を発し、途中の大和田機場を介して花見川へと名称を変えて東京湾に注ぐ河川。

埼玉県にあるビン沼と同様に、上流端から同機場まで多くの釣り人が並ぶが、とくに人気なのは大型が出やすいとされる晩秋から初夏にかけて。盛夏はジャミが多くなるので不人気。

アベレージサイズは40cm前後。時に尺半およびそれ以上のサイズも顔を見せる。この川に通う常連は、いわゆる肩が盛り上がった肉厚美形の尺半上”印旛ベラ”を狙っている人がほとんど。ゆえにアタリが少なくとも動じず、オデコでもあわてず騒がず通い続ける人たちばかりだ。

ポイント

図中のポイント(6)を除いて、紹介するのはいずれもコンクリート(水平)護岸。上流から見て左が左岸で、右が右岸。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・印旛新川】概況図(作図:週刊ニュースへら版 編集部)

(1)神尾橋下流左岸

対岸にある電柱を同橋から数えて3本目周辺。近くの水門周辺も人気。

(2)神崎川吐き出し上流右岸

手前が極端に浅いので、竿18尺以上がいい。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・印旛新川】ポイント(2)の様子(提供:週刊ニュースへら版 編集部)

(3)同吐き出し下流の右岸

(2)同様に浅い台地が沖まで続くので、竿24尺以上。ただし護岸上流端から左斜めを向けば18~21尺竿で深場に届く。1人のみの1級ポイント。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・印旛新川】ポイント(3)の様子(提供:週刊ニュースへら版 編集部)

(4)神崎川吐き出し下流の左岸

最下流端に、古くなった舟着き場ある。上流端または下流端付近を狙う人が多い。なお舟着き場周辺は、隠れオダがあるので根掛かりに注意。

(5)八千代橋上流直下の左岸

3~4人が入釣可。北西風に弱いが、それを味方につけてあえて荒れた水面を狙うイメージ。車を背後に駐車可。

(6)道の駅やちよ裏

通称ヘドロと呼ばれる野地の浅場。長竿(竿21尺以上)必須で、しかも天候が穏やかな日よりも荒天時が狙いめ。

(7)道の駅対岸

(6)とは逆に水深がある。マブナなどの外道が多くなるが、よりアタリがほしい人はこちらがオススメ。

(8)桑納(かんのう)川吐き出し下流側の右岸

上流端が1級。

(9)桑納川吐き出し下流の左岸

小さな排水路を挟んで地震で崩れかけた水平護岸があり、両側に2人ずつ入釣可。

なお、今回とくに表記がないポイントでも大小問わず排水路の両脇や、並びに誰も入れないような所は狙いめ。さらに竿長も特記エリアを除き、18~21尺を出せばまず不都合はない。

また神尾橋~八千代橋の左岸(上流から見て左側)は遊歩道が整備されているので、人の往来が多い。とくに土日などは人災が起きやすいので、通常よりも長竿で狙うといいだろう。

釣り方とエサ

一部を除き水深は1~2本、多くは1本半前後。春の接岸期ではないので、今の時期は竿18~24尺程度で21尺竿前後が主流。釣り方は流れが緩ければバランスの底釣り。そこから強弱に合わせてハリスオモリやドボンで対応する。

アベレージサイズは40cm前後。厚みがあって肩が盛り上がった美形がここでは一般的。強引するイメージだが、この時期はあまり引かず、竿も長めなのでハリスは0.5号以上あれば足りる。道糸もこれに合わせた号数でいいだろう。

ただし印旛新川にはレンギョが多く生息する。ポイントや日並みによって、同魚がひん繁にジャマをする。その際は道糸とハリスの号数に大きな差をつけて、早くハリスが切れるようにしたい。いつまでも遊んでいると、竿を折られたり場を荒らされたりする。

流れが出た時の対応というより、むしろこの川を狙う際は流れが強く出ていてほしい。そのほうがアタリをもらいやすいからだ。ゆえに穏やかな日よりも荒天時を選んで釣行したいし、最初から流れが出ることを前提とした釣りを組み立てることが大切。

この場合、ハリスオモリかドボンになるが、オススメは両者の中間的な存在となるライトドボン。通常のドボンに比べてシモリ(流れ)には弱いが、小さな動きもウキへ伝達されやすくなる。つまりは触り・アタリが判別しやすくなる。

エサはグルテンセットまたは両グルテン。集魚成分を多く含む臭いエサだとマブナが多くなると敬遠する人もいるが、アタリが少ない今の時期はそれさえも歓迎だろう。

ジャミでも何でも、とにかくウキの下に魚を寄せて、それからバラケが必要なのかどうかを判断しても遅くはない。

<週刊ニュースへら版 編集部/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
印旛新川
入釣料:八千代橋を境に上流は¥500(現場徴収)、下流は無料。釣り台必携、水汲み用ひも付きバケツ用意。
注意点:無余地駐車は厳禁。桜並木に駐車する際は、根をタイヤで踏まないように。
この記事は『週刊へらニュース』2021年2月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。