大阪湾の沖波止の中から、都市近郊でアクセス至便、さらに魚影も濃いと人気の「岸和田一文字」、「泉佐野一文字」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
岸和田一文字の釣り物&攻略法
マニアックな中波止を除く各波止では、上級者から初心者・ファミリー層まで、レベルに応じた四季折々の人気の魚が狙える。代表的なターゲットは次の通り。
沖一文字・旧一文字
春:エビまき釣りのチヌ・ハネ、フカセ釣りのチヌ、ズボ釣りでガシラ
梅雨から夏:ヘチ釣り・落とし込み釣りのチヌ・カンダイ、半夜の電気ウキ釣り・コスリ釣りのチヌ・ハネ・アコウ、タコジグ・タコエギでの波止タコ、ルアーでのシーバス・ツバス・ハマチ
秋:ヘチ釣り・落とし込み釣りのチヌ、ルアー・ノマセ釣りでの青物・ハネ、サビキ釣りでのアジ・サバ、フカセ釣りでの波止グレ、半夜釣りのタチウオ
冬:エビまき釣りのチヌ・ハネ、投げ釣りのカレイ
ただし、潮流の関係で、夏から秋にかけての青物は旧一文字では分が悪いようだ。また、冬の投げ釣りのカレイは、サオは3本までに制限されているのでルールを守ってほしい。
中波止
四季を通じてエビまき釣り、夏に半夜の電気ウキ釣りで、チヌ・ハネ
泉佐野一文字の釣り物&攻略法
岸和田一文字とほぼ同様だが、タコ釣りは禁止されており、冬の投げ釣りのカレイは、サオは3本までに制限されているので、それぞれルールを守ってほしい。
渡船利用時の諸注意
渡船利用は本来自己管理のもとに成り立っている。乗船時には、救命胴衣の装着が義務付けられているほか、まだまだ予断を許さない新型コロナウイルス感染防止対策として、マスクの着用や釣り人同士のいわゆる三密行為を避ける行動が求められる。釣り人が集中する渡船手続きと船内でも周りへの気配りが必要だ。多客時には船長やスタッフの対応にも限界があるので、下調べをして得られる情報をもとに、スムーズな乗船に協力してほしい。
また、季節によっては水分補給に充分気を配り、熱中症や脱水症状対策も怠れない。アルコール類や甘味の強い飲料は避けて、薄目のスポーツドリンクやお茶系の飲料を十分に持参して、こまめな水分補給を心がけてほしい。あと、つい見逃しがちなのがゴミ対応。サビキ釣りやエサ釣りではどうしてもゴミが生じる。水分補給のためのペットボトル飲料などもしかり。釣行の際はビニール袋の持参もお忘れなく。ただし、波止の上にゴミ箱はないので、必ず各自で持ち帰るように。その他の個別の渡船の注意事項はホームページを確認してほしい。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>