今シーズン初のアユの解禁日の釣り。「解禁日って朝が早いんですよねー」。夜明けも早くなってきているが、それにしても早い。
天の川の解禁日
5月27日、奈良・天の川のアユ解禁日に合わせて自宅を出たのが午前2時。
睡眠時間2時間弱。
「あー眠い、眠い」と、目をこすりながら、車を走らせる。
これだけ遅い時間?の出発でも許されるのは、天の川をよく知る「ちろりん会」の瀧澤さんが先に行ってくれているから。
後で合流させてもらえるから、この時間の出発でもいけるのだ。
で、天川村漁協の組合長でもある、庵住にある小川オトリ店で年券とオトリを購入し、支度を整える。
朝は寒いので、レインウエアは必需品だ。
入っている場所を聞いていたので徒歩で向かうと、ちょうどサオを出したところだった。
そして、話をしていると、もう掛かった。
ポンポンポンと3匹連続!やっぱり解禁日である。
これがあるから、解禁日の釣りは朝がめちゃくちゃ早いのだ。
私も空いているところに入らせてもらう。
これだけでもありがたいことである。
サイズは良いが……
解禁日は手前のポイントからが鉄則。
順に奥のポイントを探っていって、付いたアユをくまなく抜いていく!
が、手前に付いていない。
掛からない。
しかし、その少し奥のポイントで、ギラッ!「きたー!」と思ったら、水中バレ。
「ありゃー、1匹目からバレたやん」。
その後、何とか1匹目を手にできた。
プクプクに肥えた18cm。
サイズは申し分なし。
これで入れ掛かり!ではなく、ポツリポツリの掛かり具合。
がっかり。
移動からの入れ掛かり!
瀧澤さんは、上流へ移動。
私も7匹釣った時点で、上へ移動した。
上に一人、下にも一人いたのだが、荒瀬のある下がちょうど空いていたので入った。
ここでも、手前から。
すると、いきなり掛かった。
ひょっとしていけるかも……。
いやいや、世の中、そんなに甘くはない。
何とか2ケタ釣ったところで、下の人が上へ上がってこないのをいいことに、瀬尻にオトリを入れる。
すると……いやー、天国が待っていた!
これぞ解禁日っていう掛かり方。
しかもサイズがみんないいのだ。
家で氷絞めしてから測っても、20cmあった。
18~19cmの型ぞろいばかりである。
まー、そこに入れたのは、下の釣り人のおかげ。
見ていると、タイツをはかれているようで、水に入るのを嫌っているように感じられた。
このポイントは、大石、岩盤底の深い瀬尻。
根掛かりすれば、切らないといけないポイントだから、というのが空いていた理由と思われる。
誰も触っていなかったのか、オトリを入れてすぐに、グルン、グルン、ガツン!とくるのだから、追われて一発で掛かったという感じ。
しかも入れ掛かり!
朝の4時間は、何だったんだろうというぐらい、アユ釣り気分に浸れた。
お昼前に上がって、ちょうど30匹。
昼からは上流の空いたところに入ることに。
1カ所で4匹釣って移動。
さらに上に入った瀧澤さんと話をしていると、ポロポロと掛けている。
「上の荒瀬に行くので、やってください」と、そのポイントを譲ってもらったのだが、うまく釣ることができなかった。
でもその上流の岩盤では、バタバタと7匹掛かって楽しめた。
第2ラウンドは11匹で、計41匹掛かった。
いやー、アユ釣りって、本当に楽しい。
でも、歩きすぎたのか、帰った翌日から、右足のひざが痛かった。
天国の後に、地獄が待っていた。
<安田明彦/TSURINEWS編>