コロナ渦で、密にならず自然を満喫できる渓流釣りが注目されている。渓流釣りを始めようと考えている人のために、少しでもお手伝いができれば幸いだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・石橋英之)
河川選びのポイント
次に河川選びだが、ひと口に渓流魚と言っても天然物、半天然物(稚魚放流、発眼卵放流)、成魚放流物と分かれており、狙い方もポイントも変わってくる。今回は釣りやすい成魚放流物について解説したい。
魚の「放流量」をチェック
まず河川選びのポイントとしては、放流量を目安に選ぶといいだろう。本号には各河川の放流量が掲載されているし、各漁協のホームページなども参考にすればいいと思う。放流量は匹数と重量になっているが、基本的に22cm前後で100gだ。その年によって魚のサイズが変わるので、漁協に確認するといいだろう。同じ100kg放流でも16~18cm60gと25cm120gでは、同じ量でも数は倍違ってくる。
あとは追加放流の有無だ。当然放流後はよく釣れるが、一般的に解禁前のみの放流で終わる漁協と、追加放流をする漁協に分かれる。また追加放流も回数が違うので、確認して選ぼう。
解禁前に下見を
河川が選べたら、一度解禁前に現地を見ておくことをお勧めしたい。入川券の販売を確認して、券を購入がてら現地に向かう。券取扱所(漁協)で今年から渓流釣りを始める旨を伝えて、お勧め場所を聞いておく。解禁時は混雑するため、3カ所ぐらいは見ておこう。
そこで購入したサオと仕掛けで、一度シュミレーションしてみよう。オモリの号数を変えて、仕掛けのナジミを確認するのもいいだろう。くれぐれもエサは付けないように。
エサはイクラ+1種
さてエサだが、基本はイクラをメインにもう1種類用意しておきたい。成魚放流物はイクラによく反応するが、まれにイクラより他のエサに反応がいいときがある。用意するのは、ブドウムシかミミズがお勧めだ。
なおイクラだが、エサ用やスーパーで売っているものより、断然生イクラの方が食いがいい。箱入りは高価で手に入れにくいが、各地のフィッシング遊には冷凍パックの生イクラが比較的安価で販売されている。1回の釣行で、2パックを目途に用意しよう。余ったイクラは冷凍にすれば次回にも使える。
ブドウムシは釣具店では冷蔵庫で保管されているが、私は常温保存している。持ちは1カ月ほどになるが、ムシが成長して天然に近くなり食いがいいと感じている。ミミズも自宅で、発砲スチロールで保管することができる。後は解禁から日がたてばカワムシが有利になる。