アジングは釣行前にいろいろと考えることがある。イメージを持って釣りに行くと釣果は伸びるだろう。今回は、アジング釣行前の筆者のルーティーンを語りたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
風速は必ず確認
何よりもアジングで厄介なのが、風だ。ライトラインを使う釣り全般、風が一番の敵。
風速は3mくらいまでが、ひとまずアジングが成立できる風だと考えよう。ネット等で現地の風速情報は、必ず確認すること。ちなみに、遮蔽物のない海では必ず+1m程度の風が吹いているので、風速2mと出ていたら、3mは覚悟していった方がいい。
風向きを確認
風速がわかったら、風向きも同時に確認だ。この時期(冬)はどうしても各地で、北西風が多くなる。これを、フォローで受けるかアゲインストで受けるか、また風裏はあるか。
もっとも厄介なのは、横風だ。しかも、潮流と風向きが逆という状況は、微風でもかなり難しい。ラインメンディングがきわめてしづらいので、あまり極端に風向きと潮流が合わない場合は、さっと場所を移ってしまうのも手だ。
海水温を確認
アジングの釣行前ルーティーンでは、海水温の確認も命である。これを忘れてしまう人が結構多いのではないだろうか。
アジの適水温は、15~23℃前後と言われる。この適水温を外れると、やはり食い渋る。そこに群れがいるのが見えても、この水温になっていないとなかなか食ってこない。
この文章を書いている今、私のメインフィールドである大阪南港の海水温は、連日の真冬日続きで10℃前後である。これくらいならまだぎりぎりアジは口を使うことがあるが、基本的にはもうほとんど釣れる水温ではない。定番の常夜灯下スポットも、ちょこちょこ釣れてくれるのは12℃くらいからだ。よって、今はアジングに行ける海水温ではない……。
ちなみに、メバルの適水温はというと、14℃前後となる。これを下回ると食い渋る。今年の大阪南港は、この14℃に収まる海水温期がほとんどなかった。ずっと暖かくて急に真冬日になったので、なかなかメバリングも難しい年だった。
上げ潮絡みで打つべし
アジングの釣行前ルーティーンに話を戻そう。風速、風向き、海水温を確認したら、次に確認するのが「潮」だ。やはりいいのは、中潮や大潮回りだろう。若潮、長潮のアジングは難しい。
そして潮の上げ下げもチェックしたい。ほとんど場合、ショアから狙えるアジは、上げ潮で入って、下げ潮で出て行く。つまり、狙い打つべきは、上げ潮。
ただ、上げ止まりは食い渋るので、それよりはちょっと下げ始めくらいの方がいいが、アジは一部の居着きをのぞいて回遊魚なので、潮が下げると、それに乗って群れも出ていく。下げきってしまうと釣るのが難しい。