2020年の主要漁港『水揚げランキング』発表 銚子港が毎年トップのワケ

2020年の主要漁港『水揚げランキング』発表 銚子港が毎年トップのワケ

2020年度の主要漁港水揚げランキングが公開され、銚子港や焼津港といった「いつもの名前」が上位に並びました。これらの漁港はなぜ例年水揚げ高が多いのでしょうか。

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その他 サカナ研究所

他の上位港にも理由アリ

水揚げ金額1位の焼津港は、遠洋漁業の基地として知名度が高く、日本で水揚げされるマグロ類の3分の1がここで水揚げされています。マグロは世界的な需要の高さから近年魚価が向上しており、これが水揚げ高の1位に貢献する形となっています。

水揚げ量ランク2位・釧路港は、昨年は主要魚種である道東のまき網漁イワシが大豊漁となりました。例年主要魚種となるサンマが大きな不漁に見舞われたものの、その減少量を埋める形になりました。

2020年の主要漁港『水揚げランキング』発表 銚子港が毎年トップのワケ大都市に臨む福岡港(提供:PhotoAC)

さて、水揚げ金額2位に福岡港がランクインしているのは、ちょっと意外に思う方もいるかも知れません。しかし福岡、そして3位の長崎港の近海に広がるのは好漁場として名高い玄界灘。さらに大消費地に近く、周辺漁港から大量の魚が入荷することもあり、この順位になっているのです。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>