12月6日にヒラスズキを狙って山口・蓋井島へ釣行しました。当日は本命のほかヒラマサも登場。そこで実感した「必携ルアー」を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・檜垣修平)
蓋井島でヒラスズキ狙い
今回はかねてから気になっていた磯でのヒラスズキを狙いに、山口県の蓋井島へ行ってきました。しっかりとヒラスズキ狙いとして磯に立つのはこれでまだ3度目。ヒラスズキ初心者がこれは持っていくべき……と痛感したルアーと、当日の釣行記をお届けします。
蓋井島は下関市のやや北、陸から6kmほどの沖に浮かぶ山口県最西端の島です。島のほとんどを樹木が覆っており、周囲はすべて磯場で形成されているため、フェリーではなく瀬渡し船を利用して磯に上陸します。今回は吉見港より出船する黒潮丸にお世話になりました。
ヒラスズキは磯場のサラシ付近で、エサが岩に打ち付けられて弱ったところを積極的に捕食します。「マル」スズキとは狙い方が異なり、沖の潮目で回遊を待ったりすることはなく、磯場の岩の波打ち際やスリットなどのピンポイント撃ちが基本となります。
磯ヒラ狙いの必携ルアー
当日は6時出船の便で、6時半頃に磯に到着です。最干潮は7時49分頃、潮は小潮です。風はそこまで強くなく、終日2~3mの微風程度。釣りを開始するタイミングがちょうど下げ止まり間近でした。
前述の通り、筆者自身はヒラスズキ狙いが3回目。まだ手探りの状態ですが、これは「初心者にもオススメできる」と思ったアイテムを紹介していきます。
シンキングミノー
ヒラスズキ狙いでは最もポピュラーなのがミノー。足場の高い磯に降りる時や、ウネリが高く、フローティングミノーではしっかり泳がすことができない時も、やや沈めて使うことのできるシンキングタイプは必携です。
リップレスミノー
リップレスミノーは陸っぱりシーバスでは定番であるコモモやジャンプライズの磯でテストされたロウディーなどの、リップがないタイプのミノーです。通常のミノーよりゆっくり巻いてもしっかりと泳ぎますが、アクションはかなりナチュラル寄り。朝マヅメなどの薄暗くてゆっくり誘いたい、ウネリがあまりない時などで、特に有効性を感じました。今回の釣行では朝マヅメ最初のヒットもリップレスミノーでした。
ヘビーメタルバイブ
特にオススメなのがヘビーメタルバイブレーション。30g程度のメタルバイブレーションは、磯で使っていてかなり使い勝手の良さを実感しました。ミノーと比較すると、足場の高い所でも足元の瀬際までキッチリ探れるので、個人的に絶対に1個は持っておきたいルアーです。
最終兵器はワーム?
ここまで紹介してきましたが、今回の釣行で最もヒットしたルアーはなんとワームでした。ミノーやバイブを投げたおしたサラシに、フォローベイトとしてワームを投げると一撃で食ってくることも。
しかし、ワームならなんでも良いかというとそうでもなく、シャッドテールにしかバイトがなく、トレブルフックが付いていたり、ジグヘッドを10gより重くすると食いませんでした。サラシの中を通るルアーをしっかりと見て食っているのが分かります。当日最大の78cmもワームでのヒットでした。
ワームのデメリット
では最初からワームを投げれば良いのでは?となってきますが、もちろんワームにも多くのデメリットを感じました。
・表層をゆっくり誘うためには、ジグヘッドを軽くしないといけないため、必然的に飛距離が出ない。
・ジグヘッドの場合、基本的にフックは1本のため、食ってくる魚のサイズによってはフッキング率がかなり低い。
・フックが1本のため、掛かり所によっては強引なファイトができない。
・サラシの中でのアピール力がかなり低い。
このようなデメリットがあるため、効率的に考えてもできれば先にミノーなどで掛けたいのが本音。そしてやはりすべての条件でワームが優位になることはないので、ルアーは各種持っておくのがベストです。