東京湾のサワラを狙い、原木中山の林遊船を仲間と少人数でチャーター。サワラのルアーキャスティングゲームにチャレンジしました。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 千葉・白井亜実)
サワラの時合い突入!
ところが、もうすぐ沖あがりというところで事態が一変。風が吹き始め、「流れが変わってきた。チャンスあるよ」と奥野さん。ここで、乗合の一日船を操船していた林船長から無線が入り、どうやらいい反応を見つけ、バタバタッと5本ほど上がったとのこと。
急いでポイントに向かうと、すでに船団ができています。海は静かなのですが、小さなイワシがあちこちギッシリ泳ぎ回っているのが目視できる状況。気持ちばかりが焦ります。ミノーでトップを探るも、全然アタりません。
すると「きた!」。仲間に突然のヒット。ついに本命のお出ましです。「本当にいるのだ…」というのが正直な感想。小さなシルバー系のジグをボトムから巻いたら釣れたとのこと。奥野さんも掛け、完全に時合い突入。
このチャンスタイムに見様見まねで探ってみるけど、私にはアタリがありません。間もなくアタリは落ち着いてしまいました。「あと10分であがりましょうか」と終わりの合図がかかり、最後まで四方八方フルキャスト。
すると、中層付近でいいアタリ。なかなかの重量感だったので、どうか本命であって欲しいと願いましたが、姿を現したのは良型のシーバス。残念ながら、ここで納竿となりました。
白熱のルアーサワラ
この日は、私が知っている、ナブラを狙ってトップで釣れるという状況ではなく、オーバーベイト気味の状況で、サワラの気を引く層を見極めてルアーを通してあげる必要があるようでした。
確かに厳しい状況だった。でも、ひとつだけ間違いなく言えるのは、この釣りをやり込んでいるエキスパートの人は、しっかりと釣っていたという事実。
最後の最後まで、なんとか釣らせようと必死に反応を追いかけて下さった船長のことを思うと不甲斐なくて申し訳なくて、悔しくてたまりませんでした。けれど、しっかりやり込めば、どういう状況でも魚を絞り出すことができるのだということを知ることができただけでも大収穫。
ルアーキャスティングゲームは、船長と釣り人との情報共有が必要な釣り。「釣りたい」という釣り人の気持ちと、「釣らせたい」という船長の熱い気持ちをより強く感じられて、すごく気持ちが高まるエキサイティングだと感じました。
これからは年に一度のお祭りではなく、もっとストイックにこの釣りに挑戦していきたいなと思います。
<週刊つりニュース関東版 千葉・白井亜実/TSURINEWS編>