熊本県・天草市の魚貫港で、月夜のエギングでアオリイカを。明朝からは、下須島と久玉漁港の波止から、ルアーで青物を狙って釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・日高隆行)
天草魚貫でエギング
10月7日未明、太平洋側にある台風が引っ張って来ている風を気にしつつ熊本・天草入り。風向きと強さが分かるアプリと睨めっこしながら選んだポイントが天草魚貫(おにき)。
大きな入り江状になっているこのポイントは南西に向いており強烈な北東の風を背中から受ける事ができる。と言っても風速13~14mでは全く意味がないが、横風や正面の風よりかは幾分ましだ。
東側にちょっとした山があるのでその山を月が越えた辺りから釣り開始。月夜はやっぱりエギング!
エギングタックル
ロッドはロンギヌス83にリールはストラディックC3000HG、PEライン0.8号にリーダー3号、エギはダートフォース3.5号、カラーはパープルだ。
強風の中小イカ3尾
春先や春、初夏などは大型のアオリイカがキャッチされている魚貫漁港、秋でも1kgまではいかないが500~800gまでのイカなら期待はもてそうだが…そんな期待を込めての1投目、「う~ん、下げ絡みでバンバン沖に払い出す潮を期待していたのだが動いてすらいないな」。
淡い期待は1投目で現実に戻され追い討ちの強風。「参ったな~、手前の堤防に一歩下がるかな」と反対側の堤防に入り直す。が、こちらはどう見ても小イカフィールド。「触りはするが、間違いなく小イカだな」と、ダートフォースをエギスタ2.5号オレンジマーブルに替えて誘うと「ハハハ、一丁上がり~」釣れたのは初夏に産まれた個体だろうか、エギと同サイズ。
釣れども同サイズで3尾釣り上げて結論は「寝よう」。
朝イチは青物プラッキング
午前5時30分、車のガラスを叩く音で起こされた。釣友の原さん参戦。朝からは地磯での青物プラッキング。魚貫に近い地磯に入ろうとしたが、先端までは行けず、また地図とにらめっこ。
エントリーしたのは天草牛深下須島付近の名もなき漁港で、ここも釣り場が南西側に向いておりプラッキングにはやりやすい背中側からの風になる。
20分ほどして到着し、早速タックル準備。青物タックルはロッドがブルースナイパー106HPS、リールはブラスト5000HG、PEライン4号にリーダー80lb。
よく「PEラインとリーダーは何号ですか?」と聞かれるが、PEライン2号を使用するのであればリーダーは50~60lb、PEライン3号ならば60~70lbが一番バランスは優れている。PEラインの号数×20~25倍のリーダーが良い。またPEライン4号、リーダー80lbならばヒラマサ10kgまでなら余裕である、
あくまでも目安で。地磯からのブリならば余裕で取れるラインシステムだと思ってもらえると良い。
ポッパーにショゴがヒット
堤防から地磯に歩き、まずはラピード160Fイワシを広範囲に打って行くが反応なし。「ラピードじゃ弱いかな?ポッパーかな」とルアーをポップクイーン160Fに替えて泡を出しつつ「ボコン! ボコン!」と探っていると、この1投目で「お、付いた!」じゃれあうようにルアーを追い、小さな捕食音と共にロッドに重み!
「乗った~!小さい(笑)」アワせた瞬間、分かる重みですぐに魚のある程度のサイズを把握するとロッドを脇に挟んだままゴリ巻き。
足元で最後の抵抗を上がって来たのはショゴ(カンパチの幼魚)だ。「お~、ひさびさ!原さんショゴ入っていますよ!」。