10月3日、徳島の吉野川河口と兵庫・明石の海浜ベランダで投げ釣り。夜明けからカレイを狙い、本命と良型ニベを仕留めた釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・長谷川靖之)
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潮汐表では午前10時くらいに潮が止まるはずなので、そのタイミングでベランダの西サイドに釣り座を構えた。釣り場一帯はファミリーフィッシングも盛んなので、サオ数は3本にして釣りを開始。
仕掛けは遊動テンビン30号にモトス10号、ハリス5号、ハリはカレイバリ14号のスタンダードな2本バリ仕掛けとする。エサはカチカチに塩で絞めた塩マムシとアオイソメを大量に用意。ここは近投での実績が高いので、3本とも30~40m付近に投入した。
まだ西向きにゆっくりと潮が流れているが、十分に釣りになる状況である。5分経ち1本目の仕掛けを回収してみると恐れていたエサ取りによって、2本バリのエサはすっからかん。2本目のサオも3本目も同じ状態で、マシンガンキャストを覚悟する。
潮が止まるとエサ取りの活性はますます上がり、試しに投入してから30カウントで仕掛けを回収してみてもエサは残っていなかった。ここでエサ取りに根負けするとカレイとは絶対に出あえないので、エサの残量も計算しながら黙々と打ち返しを続けた。
本命マコガレイが連発!
すると午後3時前にチカライトとの結び目が見える距離に投げ込んだサオ先がたたかれた。それまで何度かお隣さんとオマツリをしていたので「また引っ掛かったかな?」と思い確認すると、そんな様子はない。「もしや?」と思いしばらく待ってから大きくアワせる。
するとドスンとした重量感と魚が暴れる感触。あっという間に姿を見せたのは本命のカレイだ。テンビンの後ろから茶色の魚影が付いてくるこの瞬間は、他のどんな投げ釣りよりもうれしい瞬間だ。ソロっと抜き上げたのは、背中が盛り上がったパンパンのマコガレイ31cm。やはりこの高水温&エサ取りの状況でもカレイは接岸していたのだ。
カレイは時合いにならないと口を使わないが、スイッチが入ると連続で釣れるので、ここぞとばかりに大きくエサをつけて打ち返し頻度を高める。すると30分後に同じような距離に仕掛けを入れたサオ先が少し動いた後でイトふけが出た。典型的なカレイのアタリだ。
これも時間をおいて十分に食い込ませてからアワセを入れる。1匹目よりも重量感があり良型を確信。やはり近投だったのですぐ本命が姿を現した。慎重にタモで取り込んだのは35cmでコンディションの良い肉厚の魚体であった。
初物カレイは刺身で堪能
まだ2~3枚は釣れるのでは?と思われたが、その後すぐに大阪湾に向けて流れる込み潮が激流になってきたのと、日が傾いてタチウオ狙いの人が増えてきたため、明石海峡大橋のライトアップを楽しみながら順次竿をしまった。
帰宅後、シーズン初物カレイを身はもちろん肝もお刺し身で堪能した。また皮の湯引きを紅葉おろして食するのも釣り人ならではの特権である。お酒が進むこと間違いなしなので、是非ともお試しいただきたい。
<長谷川靖之/TSURINEWS・WEBライター>
明石海浜ベランダ