悪条件と言われる「若潮」回りに大阪南港へ釣行。ライトゲームでチヌやタチウオも反応ない中、強い味方の根魚はまずまず。やはり端境期は根魚狙いが吉だ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
大阪南港でライトゲーム
潮周りで「長潮」の次に魚の活性が上がりきらないといわれる「若潮」。古い潮と新しい潮が入れかわる状態の海なのだと言われ、「新しい潮」と聞くと何か期待を持ってしまいそうになるが、個人的にも当たり外れのある印象だ。今回はそんな若潮の日に、大阪南港に釣りに行ってきた。ライトブリームゲームがメインで、少しタチウオも狙ってみることにした。
釣行日は9月27日。晴れで西風が4mの予報だ。若潮回りの条件で17時30分~20時前後を釣りタイムとした。到着して、準備にとりかかる。
当日は風が強め
ラインをガイドに通しながら、「今日は少し風がキツいかもな」と思った。PEライン0.3号という細糸で波止際を引くライトブリームは、風が大敵だ。気を抜くとラインが煽られ、岸壁に擦ってしまう。海中でのリグの操作感も薄くなり、風によるハリの岸壁掛かり、根掛かりが多くなる。
その分、ジグヘッドを重くして挑むことにした。1.8gに2inchワームで、どうにか釣りは成立する。早速、波止際をリトリーブする。
まずはライトブリームゲーム
ここ最近好調だったライトブリームだ。いくら良くない潮でも、1匹くらいは何とかなるだろうと思っていた。実際、時合いに一発アタリが。
しかし、フッキングが浅かったようで、乗せバラし。潮が上がりきってからは、気配がなくなり、アッという間に夜になる。季節はもう秋なのだ。
多少、海水温が下がったせいもあるのだろうか。チヌは春の産卵による接岸~盛夏にかけての魚で、パターンを作ってポンポンと釣れるのは、この間だけなのかもしれない。
「ボトムふわふわ」でカサゴ
しかし、このポイントでこれまで釣ってきた実績を信じて、引き続き際をリトリーブ。夜になってカサゴがちょくちょくアタってくる。けれどこれもショートバイトで、なかなか乗せきらない。そこで考えた。もしかすると1.8gのジグヘッドが重くて、口に入らないのかもしれない。
ジグヘッドを0.9gにかえる。風に気をつけて、際を通し、岸壁に擦らないようにロッドを海側に差し出すようにしながら、ここ最近、私の根魚の新しい釣り方となっている「ボトムふわふわ」を試すと、良型のカサゴがヒットした。
これでひとまずボウズ逃れ。いやはや「若潮」、それも強めの風で、なかなか手こずらせてくれる。やはり、単調なリトリーブは良くなかったのかもしれない。若潮のような難しい潮の時には、より違和感なく魚に口を使わせるように、「ボトムふわふわ」を一の手としなければならないかもしれない。その後も数尾、同じパターンでカサゴを追加した。
タチウオは無反応
この日は同じ釣り場に、電気ウキ釣り師が何人か入っていた。そういう時期なのだ。大阪南港では例年9月下旬から、アーリータチウオが始まる。
ただ、私が横目に見ていても、なかなか電気ウキが海中に入っていくことはない様子だった。それでも、もしかしたらルアーには反応するかもしれない…と思い、タチウオタックル(バスロッド7ft・MLに2500番リール、PEライン0.5号、リーダー12lb、先糸30lb)に持ちかえる。
レンジを刻んで表層、中層、ボトムとワインドとリトリーブで小一時間探ってみた。かなりていねいに探ったが、反応は無だった。