近年、人気が高まり続けているアジング。今回は、その一種でもある「バチコンアジング」の魅力を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 渡邉長士)
渡辺釣船店から実釣編
9月15日(火)、東京湾横浜山下橋の週刊つりニュース協定・渡辺釣船店から午後船で釣行。午前も午後もほぼ満員だったが、船長が大ドモの真ん中を指定してくれた。
航程15分程度でポイントに到着。水深は20mほどで、指示ダナは底から2m。オモリ5号をセットし、ソフトルアーは2inchのクリア系カラーからスタート。船長の合図とともに仕掛けを投入し、オモリが着底したらラインを張りチョンチョンとアクションをいれてから止める。
しかし、潮で仕掛けが流れてしまい、数回アクションすると回収しなければならない。そこで、オモリを6、7、8号と重くし、最終的には10号に。両サイドのエサ釣りはポツポツと本命を上げるが、私にはアタリがない。
カラーチェンジで25cm本命
そこでルアーのカラーをイソメに近いブラウン系にチェンジ。アクションも基本の「オモリを付けた状態でのシェイキングや巻き上げ」を試していると開始から20分ほどで待望のアタリ。上がってきたのは25cmほどの本命だ。
この時のパターンは「オモリを着底させた状態で長めのステイ(止め)中」のアタリ。その後も苦戦。ソフトルアーのサイズを1.5inchに変更すると、直後に先ほどと同サイズを追加。しかし、この時点で両サイドのエサ釣りは10尾ほどキャッチしている。
良型アジ39.5cm登場
ケイムラの3inchに変更。巻き上げながらのシェイキングをすると、オモリが底から2mほどのところで強いアタリがあって、ドラグが鳴る重量感。「これは本命ではなくイナダなどの青物では?」と思いながら慎重に巻き上げてくると水面に現れたのは大型本命。抜き上げられないのでラインをつかみ何とか船上へ抜き上げたのは39.5cm。
その後もアタリのひん度は少なく、試行錯誤を続けていると夜光カラーにアタックが多くなる。特に光が強いタイプのカラーに反応がよく、25cmクラスを数尾追加。
当たりカラーは夜光
ペースが上がってきた時にまたも強いアタリ。時折、勢いよくラインは出されるが、慎重に巻き上げてくると予想通りのデカアジ。しかし、抜き上げでフックが伸びてバラしてしまった。悔しかったがこれで「この日の当たりカラーは夜光だ」と確信。サイズはより大型が期待できる3inchを選択。
重要な要素であるアクションでは、どれもアタリはあるものの、最も好反応だったのはゼロテン。ジグヘッドは0.5gで、少しでもテンションがかかると沈まない。
パターンつかみクーラー満タン
(1)ほぼフリーフォールでジグヘッドを落とす。(2)10秒ほど沈めてアタリがなければ、アクションを加える。(3)ジグヘッドをステイト分持ち上げて、またフォールさせる。
すると、フォール中にラインが走ったり、ロッドにコツンと反応があったりする。このパターンが見事にハマり、エサ釣りと同等のペースでキャッチできるようになった。ただ周囲の人と違うのはサイズで、こちらの方が良型はよく交じる。
40cm近いサイズがコンスタントに顔を出し、最終的には5尾キャッチ。今回はパターンをつかんだのがラスト1時間ほどだったため、数は23尾に留まったが、10Lのクーラーはパンパンに。次回はもっと早めにその日のパターンを探り当てたい。予約時にバチコンが可能かどうか船宿に確認することを忘れずに。
<週刊つりニュース関東版 渡邉長士/TSURINEWS編>