【東日本編】10月に旬を迎える海の幸5選 旨味たっぷりの極小イカとは?

【東日本編】10月に旬を迎える海の幸5選 旨味たっぷりの極小イカとは?

日本は四方を海に囲まれた島国であり、季節や場所によってスーパーに並ぶ魚介類も様々。今回は、10月に旬を迎える東日本の海の幸を紹介します。

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北海道の旬『ししゃも』

ししゃもは、世界中でも北海道南部の太平洋沿岸の一部でしか獲れない日本固有の魚です。

私たちが普段食べているシシャモのほとんどは北太平洋や北大西洋で漁獲されるカラフトシシャモ(キャペリン・カぺリン)というものであり、本当のししゃもではありません。10月1日にシシャモ漁が解禁され、約2ヶ月間しか漁ができないため、本州の人からすれば幻の魚と言っても過言ではないかも知れません。

本来であれば各地で関連のお祭りが多数開催されるはずですが、コロナ禍ではなかなか難しいかも知れません。もし現地を訪れた際は、ぜひ本物のししゃもを食べてみてください。

【東日本編】10月に旬を迎える海の幸5選 旨味たっぷりの極小イカとは?ししゃも(出典:PhotoAC)

東北の旬『サンマ』

「食欲の秋」と聞くと思い浮かべる食材はいくつかありますが、絶対に欠かすことができないものといえばやはりサンマでしょう。

中でも気仙沼のサンマは大型で脂のノリが良く美味しいと評判。9月から11月には毎日何百トンもの水揚げがあり、地元では塩焼きだけでなく刺身やつみれ汁、甘露煮など手をかけた調理で食べられています。

現地を訪れるのが難しい場合でも、この時期はスーパーで東北産のさんまが手に入ります。もし購入する場合は、頭の後ろがふっくらとした物を選ぶと良いでしょう。パンパンに太ったサンマの濃厚でジューシーな味は堪りません。

【東日本編】10月に旬を迎える海の幸5選 旨味たっぷりの極小イカとは?さんま(出典:PhotoAC)

関東の旬『スズキ』

スズキは夏に食べるイメージが強い方も多いかも知れません。

そもそも釣り人からすると食用のイメージが薄いかも知れませんが、実は海外では高級フレンチで用いられるような高級魚なのです。

夏は水揚げ量も多いため、「スズキの旬=夏」だと思っている人もいますが、実は秋から冬にかけてエサをどんどん食べ始め、越冬に向けて体に脂肪を増やし始めます。そのため、この時期のスズキは身に脂がよく乗り、塩焼きなどで食べれば「最高」の一言。

釣ってよし、食べてよしのスズキは見逃せません。

【東日本編】10月に旬を迎える海の幸5選 旨味たっぷりの極小イカとは?スズキ(出典:PhotoAC)

北陸の旬『アカムツ』

北陸を代表する「幻の高級魚」ことアカムツは地方名ですが、一般的にはノドグロとして流通しています。

「白身のトロ」といわれるほど脂がたっぷりのり、秋から冬ごろには体脂肪率が20%を超えるといわれています。クセもなく、脂は身に均一に分布しているため、小型のものでも充分においしいのもアカムツの特徴です。

若干値段は張りますが、旬の秋には居酒屋などでも割とポピュラーなサカナ と言えるでしょう。塩焼きや刺身で食べるのが一般的ですが、皮と身の間にも脂があるので、あぶりで食べるのも「通」な楽しみ方かも知れません。

【東日本編】10月に旬を迎える海の幸5選 旨味たっぷりの極小イカとは?アカムツ(出典:PhotoAC)

東海の旬『ヒイカ』

ヒイカは別名「チビイカ」とも呼ばれています。

手のひらの乗るほど小さいヒイカですが、その小さな見た目に反して体にはたっぷりと旨味が詰まっています。10月ごろから市場でも販売が始まり、居酒屋などでもバター炒めや煮付けなどで食べることができます。自宅で食べる場合は、炊き込みご飯なんかがとってもおすすめです。

大きなイカは処理が大変ですが、ヒイカは処理も簡単ですし、丸ごと炊飯器にポンと入れて即席イカ飯で食べてみるのも美味です。

【東日本編】10月に旬を迎える海の幸5選 旨味たっぷりの極小イカとは?ヒイカ(出典:PhotoAC)

<近藤 俊/サカナ研究所>