関東近郊で高い人気を誇る「フグ釣り」。今回は、東京湾・相模湾、茨城・外房など各エリアごとの基本釣法やタックルを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・田中義博)
フグの釣り方
次に、フグの基本的な釣り方について解説しよう。
誘い方
仕掛けはエリアにより微妙に異なるが釣り方の基本は変わらない。エサを装着して、仕掛けを投入。オモリが着底したら、誘う。誘いはエサが底で跳ね上がるイメージで竿をシャクったら、仕掛けの重さを竿の穂持ちで感じながら、ゆっくりと再び着底させる。この着底直後にアタリが多いので、着底直後はゼロテンションをキープし、竿先の変化に注意。
竿先を低く構えてしまうとアタリが見にくくなるので、竿先が目線の高さから下がらないようにポジションを取れば誘いもアタリの見極めも行いやすい。
アワセ
アタリは竿先がわずかに抑え込まれるように動くほか、震えるように動いたりする。「アタリを見極めよう」という意識が強くなると、食わせの間が長くなりエサを取られてしまう。活性次第で買えるべきだが、見極める時間は5秒程度にして、積極的に誘ってフグにエサをアピールすることの方が重要。
波による船の上下動の動きとは異なるがあればアワせてOK。ただし、大きなアワセは、せっかく寄せたフグを散らせることにもなる。そのため、理論上はハリスの長さだけを動かせば、エサを食いにきたフグにカットウバリが到達するので、アワセは誘いの延長のイメージで小さくシャープに。掛かりに不安があれば、重みを感じてから、追いアワセすればいい。
取り込み
竿の角度を保ちながら、一定速度でリーリング。船内への取り込む場合は、大型であればリーダーまで巻き上げてリーダーをつかみ、竿を置いてから、たぐって船内に取り込む。または、タモ取りしてもらう。
食べる際の注意点
フグ毒は青酸カリの約1000倍近い毒性を持つという「テトロドトキシン」。可食部と不可食部の見分けは素人には不可。また、近年では、異なる魚種の混成も確認されていて、そういった魚は毒性のある部位が確証できていないことが多いので特に注意。
乗合船を出している船宿では、自治体などのルールに沿った処理免許を持つスタッフや船長、提携のフグ調理師などが処理してくれる。絶対に素人判断で食べないように。
<週刊つりニュース関東版 APC・田中義博/TSURINEWS編>