「銭洲遠征=大物釣り」というイメージが強いのでは?もちろん大物一本勝負もアリですが、銭洲入門にオススメしたいのは「シマアジ五目」釣りです。理由を説明しましょう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)
初めての遠征釣行にお勧めの理由5選
改めてシマアジ釣りが初めての遠征釣行にお勧めの理由をまとめます。
1:好ゲストがたくさん釣れる
代表的なゲストはフエダイ科のウメイロ、アオダイ、ヒメダイ。「銭洲らしい魚」といった表現がしっくりくる南方系の魚です。銭洲でのターゲットとしては小物の部類ですが、初めてこれらの魚を釣った時「青物が喰ったんじゃないかな」って勘違いしてしまいました。引きはかなり強烈です。程よく脂も乗っている上品な白身魚で、食味も抜群。高級魚として扱われているのも頷けます。
その他、マダイやイサキ、メジナ、イシダイ等の近海でおなじみの魚達や、名前さえよくわからない魚も釣れたりします。
2:最小限のタックルで済む
初めての銭洲釣行にシマアジ五目を勧める最も大きな理由が「タックルが1つで済む」点。複数のタックルを持ち込み、状況によって使い分けるのはその船のルールや船長の方針を知っていないとうまく対応できない場合が多いです。6時間という限られた時間を有効に使うには、まずはかさばるタックルが1つで済む釣り物を選ぶべき。「あれもこれも」は次回以降にとっておきましょう。
3:良い日に当たれば数釣り可能
自然相手なので悪い日にあたってしまうこともありますが、逆に良い日に当たれば数釣りも可能。上記の説明ではちょっと難しく書きすぎてしまいましたが、多少タナがあわなくても、コマセの出し方が下手でも、良い日に当たれば簡単に高級魚を手にすることができます。
かなりバラシやすい魚なのでこの点は細心の注意が必要ですが、「丁寧」を心がければ高確率でネットインできるはず。
4:オオカミクラスも夢じゃない
前述した通り、10kg以上のシマアジを「オオカミ」と呼びます。もちろん喰わせるのも大変ですが、掛けた後のやり取りもまた大変。初心者には不可能な獲物かと思ってしまいそうですが…。実はいざ喰わせてしまえば意外と何とかなるかもしれません。
船上で大物が掛かると、皆から大注目を浴びます。当然船長から指示が飛び、仲乗りさんも付きっきりでサポートしてくれます。私自身、銭洲に限らず数多くの釣船にお世話になりましたが、経験上、意外と初心者の方が大物をしっかり確保する可能性は高いような気もします。
5:今後の勉強になる
大抵銭洲遠征船には五目釣りをせず、一発大物を狙って泳がせ釣りをやる猛者が乗っています。また、船首には「これからトライアスロンでもやるんじゃないか」っていう雰囲気の人がジギングタックルを持っていたりします。「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、正に家でどんなに調べるよりも間近で観る方が良い勉強になります。
銭洲でのシマアジ五目に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
銭洲の釣果例
イカはスーパーで売っていた「イカそうめん」で対応しました。これでも船宿釣果情報によるところの「悪い日」のクーラーボックスです。
アオダイ、ウメイロ、ナメモンガラ。近海ではまず見る事がない魚達です。
小型シマアジ。小型とはいえ、1.5kg前後。