8月14日と15日、和歌山県田辺の天神崎へ投げ釣りに行ってきた。潮の関係か魚の活性が悪い日で大釣りとはいかなかったが、望外のイシダイ53cmを仕留めることができた釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・長谷川靖之)
天神崎で磯投げ釣り
今年は新型コロナウィルスの影響で、所属している全日本サーフの大会は3月以降中止が続いている。緊急事態宣言がいったん解除され、大会復活の動きもあったが第2波の影響により7月~8月の大会も中止になってしまった。もちろんクラブの例会も中止で、今年はクラブメンバーとの釣りもほとんど行けていない。
そこでクラブの小山会長から「せっかくの夏休みなので釣りに行こう!」とお誘いをいただき、8月14日~15日にかけて、今年クラブに入会した西君と3人で釣行した。
久しぶりのクラブメンバーとの釣りということで、3人が並んでサオを出せて、且つ大物の期待が持てる場所という条件を優先。悩んだ末に田辺市天神崎の元島に行くことにした。ここはコロダイやマダイなどの大物実績があり、磯が平らで3人並んで釣りが可能。しかも当日は台風の影響もなくベタなぎの海況だったのでこの場所にした。
コロダイを想定してパワータックルで
8月14日の午後に阪和道印南SAで小山会長、西君と合流。天神崎の駐車場に到着したのが午後5時であった。早速荷物をまとめて元島に続く波止を歩き、左前方に広がる地磯に降りる。思った通り海はべたなぎ。3人がそれぞれ距離を置いて三脚を設置し、釣りを開始する。
私の当日のタックルはコロダイなどの磯物を想定し、ミチイトがPEライン5号、硬調子の投げザオ(スピンパワーBX-T)をチョイスした。オモリは根掛かりを考慮してジェット天秤30号で、ハリスは14号、ハリはカットビッグサーフ18号だ。エサはマムシ、ユムシを主体に、自宅の冷凍庫で昨年から眠らせていた海エビとヒイカも持参した。
2投目でドラグを鳴らす大物が!
4本のサオを左右遠近に投げ分けてアタリを待つ。15分経ち各仕掛けを回収してみると、案の定マムシとエビを付けた仕掛けは素バリで帰ってきて、ユムシはそのままの状態だ。そして2投目を投げ終えたところで、正面に遠投したサオ先が一度お辞儀をした後でいきなり発射。サオ尻にロープを結んでいたので、サオは三脚上で水平になり、きつめに締めたリールのドラグはジャ~~~と唸っている。
10mほどミチイトを引き出し、止まったところで渾身のアワセを入れるとドスンという重量感と同時に強烈な引き。サオを立てて一気にリールを巻くが、相手も根に潜ろうと必死だ。ここでイトを出すと負けなので、引きに耐えながら頭をこちらに向かせる。