奈良県中央卸売市場の丸中水産株式会社勤務の著者が、今回はおいしいケンサキイカの見分け方を紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・有吉紀朗)
「体色」が目利きポイント
イカの鮮度を見る時は、以上の時間経過による体色の変化に注目しましょう。最終的に皮を剥かれてしまうと真っ白なため鮮度は解りにくくなります。が、皮を剥かれたイカも時間がたつとクリーム色に変色してくるので、ある程度のことは分かります。スーパーで購入する際は「体色」を参考にしてみてください。
なお、スルメイカのように産地、大きさによって硬さが違うということも少なく、ケンサキイカは加熱しても軟らかいイカです。
スルメ・ケンサキ・ヤリイカの違い
スルメイカとケンサキイカの見分け方は色をみるとすぐに分かりますが、エンペラ(ヒレ)の形も違い、ケンサキイカのエンペラは胴体の半分くらいまであるのに対し。スルメイカではそれより小さいです。
一方、ヤリイカはエンペラの大きさはケンサキと同じくらいですが、足の長さや太さが違います。ヤリイカが(テナシイカとも呼ばれる所以)。ですがヒイカクラスの小型のものはスルメイカ以外、同定、区別が難解です。バラケンとかバラヤリとかの名前で入荷します。
「精莢」に注意
ケンサキイカはアニサキスの危険が少ないので、刺し身も冷凍せずに使えます。メスの口元(カラストンビ)に「精莢」がついていたりすることもあります。2、3日しても動くので寄生虫と間違えられますが、違います。いずれにしろ危険なので取り除きましょう。
<有吉紀朗/TSURINEWS・WEBライター>