輝くような新緑を望みながら良型の引きを楽しむ。こんな野釣りの醍醐味を堪能できるのが群馬・埼玉の両県にまたがる神流湖だ。今の時期は乗っ込みベラがターゲット。平場はすでに終わっている場所が少なくないが、湖はこれからが面白い。状況さえ合えば40cm前後の数釣りも期待できる。
概況とポイント
例年のシーズンインは4月ごろから。
しかし、今季は昨年末から満水状態が続いたのが影響してか、早くも2月に中型の地ベラがエサを追い始め、いい日には30枚を超す高釣果がでた。
その後も釣況に波はあるものの地ベラオンパレードの釣りを展開。
4月2日には1回目のハタキが見られた。
毎年4回ほど繰り返すハタキは回を追うごとに型が大きくなる特徴があり同下旬ごろがチャンス。
【露久保】
太田部(おおたぶ)橋上流右岸。
早期から実績があり40cm上の数釣りが期待できる。
ワンド入り口から奥に向かってポイントが多い。
【柚木沢(ゆぬきざわ)】
ボート桟橋から至近。
大きなブイ周りと対岸がオススメ。
取材時は43cmが2枚出ている。
【犬目ワンド】
入り口右岸の一軒家下からワンド奥に実績がある。
南風に強く隠れた名ポイント。
【山水ワンド】
神泉(山水)ボート舟着場。晴れると景色も絶景だ。
農協ワンドから続くエリア。
大型は見込めないがオデコはないといわれるほど居着きのヘラは濃い。
この時期は各ワンドの入り口から奥が狙い目。
本湖に面した場所はヘラの移動が激しく風流れを受けやすいので避けるのがいいだろう。
ポイントエリアが広いので入釣時は必ず近況を確認する。
ハタキの谷間では混み合うと渋くなる傾向があるので隣とはできるだけ離れるのがいいようだ。
釣り方とエサ
満水時の水中イメージは、湖岸の樹木が水没していると考えればいい。
不用意なエサ打ちは根掛かりのもと。
仕掛けは根掛かりしてもハリスだけ切れるように道糸2号に対し、ハリスは0.8号を使いたい。
長さは35~45cmくらいが釣りやすい。
ハリは40cm上がヒットしても伸びない軸のしっかりしているセッサ7、8号を使う。
ウキは水深に見合ったものより、2サイズ上のパイプトップで早くナジませる。
竿は9~11尺、打ち始めはタナを2mほどにセットし、エサ打ちを繰り返しなら5~10cmずつ深くしていく。
時折下バリが根掛かりするタナが狙い目。
掛かりを恐れてタナを浅くするとアタリはでにくい傾向がある。
10cm深くしただけでウキの動きがガラリと変わるのも珍しくない。
一方、掛かりがなければ底釣りでトライしてみよう。
エサは深宙用の両ダンゴでナジミ幅は6~7目盛。
どっぷりナジんでから徐々に返すタッチに仕上げる。
底釣りでも水深は浅いのでエサを練り込んで使うのがいい。
エサ打ちと同時にジャミアタリはでるが、静かになった時がチャンス到来。
<関川康夫/TSURINEWS編>
神泉(山水)ボート
入釣料1000円、ボート代2000円。舟着け用ロープ必携。
関越道本庄児玉IC~国道462号を児玉方面に向かい、長浜町信号を左折。仲町信号を右折し、突き当たりの浄法寺信号を左折して国道462号を道なりに進む。諏訪信号を右折し、下久保トンネルを抜けてすぐのY字路を左へ。