7月23日は徳島・鳴門海峡周辺へタイラバと落とし込み釣りに出かけた。タイラバは振るわなかったが、落とし込みは「ハマチ祭り」と相成った。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
鳴門海峡でタイラバ&落とし込み
釣友の渡辺さんに誘われて、遊漁船「愛海 」でタイラバを満喫した7月上旬、次回の乗合船が7月23、24日に空いていると言うので私は23日に予約、渡辺さんは24日に予約を済ませた。
タイラバで予約していたので、前日の夕方、車にタイラバの竿と道具を乗せたところで電話が鳴った。森英輔船長からだ。
「落とし込みをするから、飲ませ用のサビキ持ってきてね」とのこと。ということは電動リールやバッテリーも必要なので荷物が重たくなるが仕方がない。森船長は、お客さんにちょっとでも多く、そして大きな魚を釣らさせるために、事前に少しのアドバイスをくれることがある。
余分な電話をする船長は、最近は少ないように思うが、お客さん想いの森船長の性格が垣間見える。
タイラバではチャリコのみ
23日は朝5時に乗り場駐車場に着いたが、他は誰も来ていない。確か5時半出船と聞いていたが、違ったのか…。不安に思ったが、しばらくすると他のお客さんが集まり始め、なんだかホッとする。
船長が「最初は、どちらを狙いますか?」と船の前側に釣り座を構える4人組のリーダー・久龍さんに聞いている。その後、「それでは、タイラバからやります」と船長のマイク放送がありポイント到着。
いくつかのポイントを探っていくが、私はなんとかマダイの若魚である30cmほどのチャリコを釣っただけである。船の前に陣取った4人組も、苦戦しているようであったが、さすがはタイラバの名手・久龍さんは、良型のマダイを釣り上げていた。
落とし込み釣りで青物狙い
10時を過ぎると、「落とし込み釣りにしますか?」と船長がマイク放送。サビキ仕掛けを出して、ベイトを釣る。ハリに掛かったベイトごと仕掛けを底に落としす。着底したら2mほど上げて待つと、いきなり竿がしなり、スプールが逆転して糸が出ていく引き。明らかに青物の引きである。
最初のヒットは、幹糸6号のサビキ仕掛けが、真ん中からプッチンである。切られてしまったが「ハマチサイズちゃうわ。ブリサイズじゃ。わはは!」と上機嫌になる。
私自身、釣りは人間が勝って魚を釣り上げてしまうよりも、魚が大きくて切られたりバラしたりする、魚が勝つことの方が面白いのである。若い頃は、たくさん釣れるのが楽しかったのだが、年を重ねると、数よりも記憶に残る、楽しませてくれる1尾に喜びを感じるようになってきた。
仕掛けを太くして対応
続いてサビキ仕掛けの糸を太く8号に変更して、サビキ飲ませに再チャレンジである。仕掛けを太くすれば、魚が釣れないと言われるが、サビキにはイワシがついている。太くした仕掛けでも、ベイトが食ってくるので問題なしである。
青物の反応がない
ベイトは食ってきても、イエローテール(ハマチやブリなどの青物)が食ってこない。ベイトのイワシをイエローテールは狙っている。このベイトの大きさに合わせて、イワシカラーのジギングでも釣れば面白いかも…と思った。が、あいにくこの日は、道具を持ち合わせてないので、サビキにイワシを掛けて、それをエサにし、イエローテールを待ち構えた。
ベイトのイワシはその漢字のごとく弱い。しばらくすると動かなくなる。しかし、心配ご無用。イエローテールは大食漢で、動かないイワシにも食らいつくのである。なんなら、冷凍イワシでも問題ないタイミングもある。