7月5日、長崎の田中義一名人から「野母三ツ瀬でイシダイが食いよるけん釣りに来んば」とお誘いを受け、二つ返事で釣行を計画。まさかの大ダイに出会った釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・森正和)
野母・三ツ瀬へ渡礁
釣行当日の野母三ツ瀬は低気圧の影響でウネリが残るタフコンディション。名礁「ワンド」になんとか上礁したがウネリで釣り場がなくなるため、安全第一に高台で波が収まるのを待つことにした。
上礁して3時間後、ようやく釣りができる状態になったが、本命の北側先端ポイントはときどき波をかぶるため、東側に釣座を構えた。
当日の底物釣りタックル
3時間のロスもあり、納竿まで3時間の時短サオ出し。そそくさとピトンを打ち、サオ受けに新調したサオをセット。エサはガンガゼ(ウニ)を使用。底物釣りは初心者なので、先輩をお手本に見よう見まねで仕掛けを作り釣り開始。
レコードサイズがヒット
ガンガゼを2、3個潰してまきエサを打ちながらアタリを待つこと30分、ウネリで左右に振られていたがサオ先が一気に海中へ突き刺さった。慌ててサオを起こしにかかったが、強烈な引きでリールのドラグが滑りラインが出される。スプールを指で押さえ魚が止まるのを待った。
周りからは「イシダイならレコードサイズばい!」と冷やかされたが、私にはそんな歓声に応える余裕もなく豪快ファイト、なんとか走りが止まり巻き上げ開始。過去、何度か釣ったイシダイの重量感に加えスピードもあり、「サメ?」と疑いながら幾度の突っ込みに耐えた。それを見た師匠の小川さんから「やり取りに有利な釣座に行け」とアドバイス。
想定外の80cmマダイ浮上
我に返りラインが瀬に当たらない釣座に降りて格闘開始。ようやく浮いてきたのは、なんと巨大なマダイ!今回はイシダイ釣りのためタモもなく、慎重に瀬ズレワイヤーをつかみ無事ランディング。磯の上は一気に盛り上がり、エアータッチで喜びを分かち合った。計測すると80cm6.5kgの立派なマダイだった。その後はアタリもなく、あっさりと納竿を迎えてしまった。
イシダイキャッチの報も
福岡に帰る私たちは納竿して磯を離れたが、地元の田中名人は釣果に納得いかず居残り。私たちが福岡に着いたころ、「釣れたよ」とイシダイ2尾の写真を送ってもらった。
<週刊つりニュース西部版 APC・森正和/TSURINEWS編>