4月からの気温の上昇と共に釣れ始める、季節の風物詩的な存在である「ウナギ」。うなぎ料理店では鰻丼2000円~4000円くらいで売られていることもあります。そんな高級魚が、近所の川で簡単に釣れるチャンスかも?!
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉浦永)
目次
ウナギ釣りの概要
基本はぶっこみ釣りスタイル。ウナギは、ミミズ、アケミガイ、小魚、エビなどなんでも食べます。自分の好みやその地域に合ったエサで、狙いのポイントに投げて、アタリを待つだけです。
春~秋にかけて捕食が活発になるウナギは河川やダム、海など何処でも生息しています。その為、自分の家の付近の川や海で気になったポイントがあればトライしてみましょう!ただ、漁業権が設定されている場合がありますので、事前に確認してください。
ウナギ釣りの持ち物
ウナギ釣りの持ち物には、タックル、虫除けスプレー、飲み物、ヘッドライト、ハサミ、三脚竿立て、クーラーボックス、タオル、水汲みバケツ、長袖長ズボン(推奨)などがあります。
この中でも、特に大切な3つのアイテムを紹介します。
虫除けスプレー
河川の近くは蚊やブヨなどの人体に影響を与える害虫がいます。そのため虫除けスプレーは確実に持っていった方が良いです。虫はラベンダーやレモングラスなどの柑橘系の匂いを嫌います。天然のアロマオイルは肌にも優しいため、肌が弱い人や健康面に気を付けている人でも、安心して使用できます。
飲み物
釣り場は自販機やコンビニが近いポイントばかりではないので、熱中症対策として必ず飲み物を持っていきましょう!僕はいつも水筒にお茶やお水を入れて持っていきます。
長袖長ズボン
半ズボンでは、草むらを移動する場合に肌が傷ついて小さい怪我をしてしまうことがあります。また、長袖長ズボンは虫刺され防止のためにも必要です。暑いのが苦手な方は長袖のインナーもオススメです。
僕はメガバスのHYOUGAという水分に反応してヒンヤリする素材・氷河を採用したインナーで涼しく虫除けをしながら釣りをしています。
ウナギ釣りのタックル&仕掛け
ウナギ釣りのタックルについては、そこまでこだわる必要はありませんが、参考までに紹介します。
ロッド&リール
ロッドやリールはバスロッドでもシーバスロッドでもファミリーセットロッドでも何でも代用可能です!高価なロッドやリールを使う必要は一切ありません。
僕の場合は、ガイドが折れてしまったベイトロッドにスピニングリールをつけたリサイクルタックルでウナギ釣りをしています。使い物にならなくなってしまったロッドやリールをメンテナンスして使い直すことも、ウナギ釣りの楽しさだと思っています。
ライン
ラインは道糸3号以上、ハリスは2号以上を推奨します。ウナギは見かけによらず強力なパワーの持ち主なので、ラインセッティングには細心の注意が必要です。
オモリ
ポイントによりますが、流れの緩い河川やダムでは中通しオモリ5号、流れの速い河川では中通しオモリ15号です。中通しオモリを使う理由としては、ウナギがエサを食って仕掛けを引いたときにオモリの重さを感じづらくなり、プレッシャーを与えづらいと思います。針は丸せいご12号を使用します。
エサ
エサは基本的にミミズかアケミガイです。使い分けとしては、エサ取りが多いポイントや汽水域はアケミガイを使用します。山の中や完全淡水エリアは、ミミズを使用すると良いでしょう。
鈴
ロッドの先に鈴をつけて、アタリを判別します。鈴はトップガイドにつけるとロッドが折れる原因にも繋がりますし、風の影響でも鈴がなってしまいがちになるので、トップガイドから3番目のガイド付近につけることをオススメします。
仕掛けに一工夫
ハリスはグランドマックスショックリーダー10.5lbを15cmほど取ります。ハリスを長く取りすぎると、エサ取り攻撃でハリスが絡みやすくなったり、アタリがロッドに伝わりにくくなるので注意が必要です。
また、針は「丸せいご12号」を使用します。ウナギ針は使用しないの?と思うかもしれませんが、針はなるべく小さい方がウナギの小さい口に違和感なく入ると思い、ウナギ針よりも小さく強度のある「丸せいご12号」を使用します。
ハリスと針も強度があって細いもしくは小さいものを使うことで、ウナギに違和感なくエサを食わせることができます。
その他、道糸とハリスの接続は「ハリス止め」を使用しています。これにより、ウナギを釣ってから仕掛けを結び直す時間を短縮して、時合いの間に効率よく次の仕掛けを投入することができます。また、仕掛けをあらかじめ自宅で作っておき、仕掛け巻きに準備しておくと便利です。
ウナギの釣り方
釣り方は至ってシンプルです。狙いのポイントに投げ込んでアタリを待つだけ!
アタリがなくても、15分に1回ほどエサのチェックをするようにしてください。エサが針からズレていたり、エサ取りに取られている場合もあります。また、アタリがあってもすぐにアワせるのではなく、竿先がウナギに持って行かれて入った時にアワせると、スッポ抜け防止となります。
ウナギ釣りのポイントと時間帯
次にウナギ釣りのポイントと時間帯について解説します。
ウナギ釣りのポイント選定
まずウナギ釣りのポイント選定についてですが、水門付近や流れ込み付近などの目に見えるストラクチャー周りや反転流ポイント、ブレイクなどの水中の変化などを観察することが大事。「ここぞ!」というポイントを見つけて、仕掛けを投入してみましょう。
ウナギ釣りの時間帯
ウナギ釣りに向いている時間帯としては、日暮れ~22時くらいまでが平均して釣れている時間帯だと思います。そのため日暮れの30分ほど前にポイントに到着しているくらいがベスト。雨の日や曇りの日、台風後などは昼間からウナギが釣れる場合もあるので、状況に合わせて狙ってみてください。
現在、一部都道府県に緊急事態宣言が発令中です。外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。