いろいろなゲストのアタリが多いのも特徴のチョイ投げ釣り。とはいえ、釣っても食べられないような小型ゲストはできれば避けたいのも実情だろう。そこで今回はチョイ投げのシロギス釣りにおいての定番ゲスト5種の「避け方」を伝授。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
フグ
チョイ投げで狙う波止や砂浜辺りで釣れるフグはほとんどがクサフグだろう。大きくても13、14cm程度までの大きさ。砂底、砂泥底、根回り、捨て石周りなど至る所に潜んでいるので、フグが大量に発生すると手の付けようがない。
エサを見つけるとかなりしつこく、引きずってくるとどんどん付いてきながらエサを食いあさる。また、歯が鋭いのでハリスを切ったり、釣り上げてハリを外す時に噛まれると大変である。
しつこくエサを食べる
口自体、小さいのでハリ掛かりするまでしつこく、コン、ココンと突くようなアタリが続くので、シロギスとは区別できる。そんなアタリが続くのに、掛からない場合は仕掛けを素早く数m動かして、フグの視界からエサを消してしまうのが手っ取り早い。
ただ、いろいろな所に潜むといっても、案外、その時点で活発にエサを食っている場所がある程度決まっていて、ちょっと投げる方向をかえるだけでまったく反応がなくなることも多い。
フグの避け方
しつこい食い方をするフグだが、メゴチ同様、速いエサの動きではなかなかハリまで食えないらしく、掛かってくることは珍しい。何かの拍子に仕掛けを止めると掛かってくる。なので、フグが多い時には投げる方向をかえたり、少し場所を移動、仕掛けを速めに動かしてみるなどの対策が有効だ。
チャリコ(小ダイ)
夏場から秋にかけて頻繁に掛かってくることがあるチャリコ。親は高級魚のマダイなのだが、チョイ投げで釣れるチャリコは10cmに満たない小型が多いので食べる部分もほとんどなくリリースすることがほとんどだ。
ゴツゴツッとアタリがあったと思った瞬間、小さな頭を振るようなコココンと比較的強い引きが伝わってくる。シロギス用のハリならすぐに口に入れてハリ掛かりしてしまうのが厄介な点だろう。
釣り場を移動するのが得策
チャリコの場合も、比較的仕掛けを速く動かすことで避けられる時もあるが、数が多い時には釣り座から狙える範囲一面に群れでいることもあり、そうなると避けても避けてもその先で食ってくる。こうなると、大きく釣り場を移動するのが手っ取り早い。
チャリコは完全な砂底や砂泥底よりも、少し障害物や石などが入っている場所の周辺に潜んでいることも多く、チャリコが釣れすぎるポイントは、シロギスの魚影が薄いことも多々あるので、筆者の場合、初めての釣り場でチャリコが連発すると、すぐに場所を移動する。