6月13、14日の2日間、バスアングラーの憧れでもある、滋賀県のマザーレイク琵琶湖に訪れた。大きく状況の変化があった2日間だったが、状況の判断が見事に的中してアフタースポーンの大型バスを釣ることができた。2日間の釣行から見えてきたアフタースポーンのバスの行動について考察しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・斉藤永遠)
大雨と風でポジション変化
2日目は、前夜の大雨と大風という状況変化があったので、回遊ポジションが変化したと考えた。前日に釣れた座標をチェックするも反応なし。天候の変化で魚がポジションを変えることはよくある。
フィールドの状況を考え、周りを見ていると岸際のインレットにザリガニがいるのが見えた。これはチャンスだと思い、クロー系ワーム「スパイニークロー4inch(ボスザリ)」をビフテキ3.5gでリグを組む。
ここで考えることは、ザリガニも生命の危機を感じて威嚇モードに入っているため、インレットの流れが弱いタイミングではバスも口を使いにくい。もちろん確率論的な考えでいけば、インレットが弱いタイミングでの捕食もありえるが、確実に1尾を仕留めるためには、インレットでの流れが強くなってザリガニの遊泳力が低下したタイミングが好機となる。
甲殻類パターンで55cmキャッチ
そして、待ちにまったインレットでの流れが強くなったタイミングで、岸から60cmほど離してゆっくりとフォールさせるとラインが走った。フルフッキングをして慎重にファイト。
上がってきたのは前日と同サイズの55cmクラス。甲殻類を捕食しているアフター回復のバスだった。インレットの流れが弱い時に慌てず、強くなるタイミングまで待った甲斐があった。
その後は天気が回復し、インレットパターンは崩壊。回遊の回復パターンもポジションが変化してしまっているので、今回は納竿とした。
アフター回復の行動論
今回のキモとなったのは、地形回遊のアフター回復とインレットで待ち伏せしているバスを狙ったことだ。2日間を通して、バスの反応があったのは全て一投目であった。アフター回復にありがちな地形やポジションが合っていれば、一投目でヒットするというありがちなパターンで魚をキャッチすることができた。
もちろん、確率論的な考えでいけばスレ気味のバスは、何度もルアーを見せないと口を使わないパターンがあるかもしれないので、その日のパターンに合わせた釣りを展開するのが良い。
次回は、放水での水位変化で魚がどのようにポジションを変えるかを考えて釣りに挑戦してみようと思う。この記事が少しでも参考になれば幸いだ。
<斉藤永遠/TSURINEWS・WEBライター>
琵琶湖 南湖