イワシと呼ばれる魚の中では比較的マイナーな存在であるウルメイワシ。目刺しの原料となることが多い地味な魚ですが、この魚で地方創生を目指している地域があります。
(アイキャッチ画像提供:宇佐もん工房)
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日本一を目指す「宇佐もん一本釣りうるめ」
町では、ウルメイワシの鮮度管理を徹底するため、漁船に「自動針外し装置」の搭載をお願いするなどして、一切手を触れることなく氷締めができる設備を整えました。また誰が獲ったかわかるようにするなど、トレーサビリティーを重視しています。そのようにして高品質なウルメイワシを入荷したうえで、徹底した鮮度管理を行い「鮮度日本一・宇佐もん一本釣りうるめ」を売り文句にブランドの確立を目指しています。
![サカナで地域活性化:一本釣りの『ウルメイワシ』 高知県土佐市宇佐町](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2020/05/20200603urume03.jpg)
はじめのうちは地元の飲食店を中心に出荷されていた「宇佐もん一本釣りうるめ」ですが、今ではたくさんのメディアにも取り上げられ、また一般消費者向けのウェブ販売も開始するなど、徐々に知名度が上がり、販路も拡大しています。
高知のプライドフィッシュ(秋)にも選定され、プロからの評価も高い土佐市宇佐町のウルメイワシ。高知県を訪れたときはぜひ「一本釣りうるめ」ののぼりを掲げたお店を覗いてみてください。
取材協力:企業組合宇佐もん工房
<脇本 哲朗/サカナ研究所>