波止での投げ釣りで33cmマコガレイキャッチ 無欲が奏功?【三重】

波止での投げ釣りで33cmマコガレイキャッチ 無欲が奏功?【三重】

3月29日。気温が低いようなので「車横付けで釣りができる所は?」と思案した結果、三重県鳥羽市の中之郷岸壁に投げカレイ釣行に出かけた。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・長谷川靖之)

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中之郷岸壁で投げカレイ釣り

今年は週末に雨が降る日が多い。そんな日にインターネットで昨年1月~3月と今年の1月~3月で雨が降った土日の回数(土曜日か日曜日のいずれか、もしくは両日ともに雨が降った週末)を調べると、昨年が3回だったのに対して今年は9回あった。釣行回数も昨年に比べて今年は少ない。天気だけではなくコロナウイルスの影響もあるが……。

3月28日~29日の土日も雨予報だったが、29日の明け方にはやむとの予報。雨後は気圧配置が西高東低になって北西風が吹くことが多いが、今回は思ったほど冬型にはならないようなので釣行を決断した。

中之郷岸壁は岸壁の下がオーバーハングしており、アイナメやソイなどの根魚に加え、少し投げると砂地になっているのでカレイも釣れる。

早朝に自宅を出発。途中のエサ店でイワムシとアオイソメを購入し、目的地には午前10時すぎに到着した。早速、岸壁の左角に三脚2台を設置して4本のサオを並べる。

ヒガンフグの猛攻

今日のスペックは、硬調子の投げザオ4.25mに大型スピニングリールをセット。オモリは30号でハリス6号、ハリは丸セイゴ16号とした。エサのイワムシとアオイソメをたっぷり刺し、足元と10m先に投げ分ける。水深は足元でも5mほどしかなく、こんなところで魚が釣れるのかと思ってしまう。

開始早々はわずかに残っていた雨はすっかりやみ、晴れ間も見えてきた。これで魚が釣れれば言うことなしなのだが、世の中そう甘くはない。雨の影響か加茂川からの濁りが回っている。これは予想外だ。アイナメもカレイも水潮を嫌うので、この状況に不安がよぎる。

やはり開始後サオ先を揺らすのは、最近鳥羽で増えているヒガンフグだ。こいつだけは低水温でも元気で、貴重なエサを次々とついばんでいく。時にはハリスを切っていくこともあるので、仕掛けの交換、打ち返しが忙しい。暖かい車の中でのんびりアタリを待つという思惑とは大違い。

33cmマコガレイゲット

やがて昼を過ぎ、午後3時のおやつの時間も過ぎて完全に諦めの心境。本当は半夜釣りまで計画していたが、エサ取りの多さと本命の気配のなさに納竿時間を早めようかと頭をよぎる。そして午後5時、鳥羽市営定期船が出港したタイミングでサオ先がククッと入った。船の引き波か、はたまたエサ取りのフグか、ネガティブな予想しか頭に浮かばない。

全く期待せずにドラグを締めてアワセを入れると、予想に反してドスンとした重量感。グングンという地をはうような締め込みも感じる。慌てて手元にタモ網を引き寄せて巻き続ける。やがて仕掛けの後ろに茶色いひし形のシルエットが見えた。水面を割ったのはマコガレイ。タモを使うほどではないので、そのまま抜き上げる。

産卵後の体力を回復した肉厚の個体は33cmとまずまずのサイズ。さあ時合い到来かと、残りのイワムシ、アオイソメをケチらずにハリに刺して打ち返しを続けるが、やがて辺りが暗くなり、冷え込みも一段と強まってきた。明日からの仕事のことも考えて、午後7時に納竿とした。

※記事内に登場する釣り場の現在の立ち入り可否状況については、公式HPを確認もしくは、直接各施設へお問い合わせください

<週刊つりニュース中部版 APC・長谷川靖之/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
中之郷周辺
この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年4月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。