4月を迎え、多くの川は渓流釣りシーズン本番迎えている。しかし、解禁直後の渓はエサ釣りの人が多く、フライは肩身の狭い思いをするシーンも多い。そんな時期にお勧めなのが管理釣り場だ。今回は管理釣り場で役立つフライとその作り方を解説する。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
ヘアーズイアニンフの材料
今回紹介するフライは、ヘアーズイアニンフ。まずは材料から紹介しよう。
ハリはニンフ用(やや太めになっている)#10~12。スレッドは6番、カラーは好みでいいと思うが、ブラックやレッドの方がアピール度が高いので効果的かと思う。マテリアルは、ヘアーズイア、ティンセル、テイルに使えるクイル、頭部に使うカラスウイング。
ヘアーズイアニンフの作り方
1、イトオモリを10回弱巻く。
2、#6のスレッドで下巻きし、大まかなスタイルを作ってテイルを作る。この場合水中で滑らかに泳いでいるように見せるため、テイルは真っ直ぐに取り付け、ワイヤーテンセルも一緒に取り付ける。
3、スレッドにヘアーズイアを指でよじりながら巻き付ける。
4、先にヘアーズイアの形を整えながらスレッドで巻き、巻き終わったらティンセルを一定の間隔を開けながら巻く。その後黒クイル(フェザー)を取り付ける。
5、ヘアーズイアを太めによりつけてヘッド部分に巻き、黒クイルをかぶせるようにして、3回ほどスレッドで巻く。その後折り返すようにして数回スレッドで巻いて、余分をカット。ヘッド部分にスレッドを数回巻き付けて、形を整える。
6、ヘッドセメントでイトが解けない様に固める。
7、ヘッド部分が固まったらニードルで胸部の毛を引き出して形を整えてできあがり。
なお、ニンフの場合はオモリを仕込んだ物と、そうでない物も必要だ。スレッドはオモリを仕込んだ物とそうでない物をニンフのヘッド部分で識別できるようにすると便利。
水の底を狙う場合はイト状のオモリを10回くらい巻いて、それ以外は5回くらいで十分だ。なぜかというと、ニンフを泳ぐ姿に見せるためである。ぶら下がった状態では釣れないから、水底でも尾にあたる部分は水平か少し浮いている状態にすること。
このヘアーズイアはいつでもどこでも使えるいいニンフなので、フックのサイズやオモリの量、カラーなどをかえて色々作っておくといい。使用に際しては、中層か表層、底など狙いをはっきり決めること。よく釣れる色は、暑い季節は茶色系統、冷え込む季節ではキャメル、ジンジャーなど明るい色がいいようだ。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>