不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行

不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行

長らく不振にあえいでいた宮崎県の2020年メジナ事情。それが3月初旬から堰を切った様に好調に転じた。50cmを超える大型の情報をはじめ、20枚、30枚と最盛期を彷彿とさせる好釣果が入ってくるようになった。はやる心を抑え、釣行日を大潮の3月24日に選んだ。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・楢崎人生

楢﨑 人生

廃人、42歳厄年、獅子座A型。趣味はヘラ浮子作り。泣かれる身内もないけれど、死ぬのは嫌でございます。

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最沖の磯「コバチ」でフカセ釣り

不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行沖磯を目指す渡船(提供:WEBライター・楢崎人生)

2020年3月24日。宮崎県日南市油津港から一八宏丸で出航。強風による波とうねりが激しく船が出ない可能性もあったが、一番船は無事に出たとの事で我々も続く。今回は船頭にリクエストして最も沖にある通称コバチへ渡礁。シマアジやイサキの情報も入っていたので、嬉しい外道も視野に入れての選択だ。

ところがいざ瀬に乗ってみると強い波とうねりでメジナ釣りの竿を出せる場所は1箇所、1人分しかない。それも波しぶきを浴びながら、コマセにも波が入り込む始末。竿を出す前にハーケンとロープで荷物を固定し、釣り座も波を考慮して高めに陣取る。

メジナ釣りの先陣は父だ。満潮の潮止まりからスタートなので、潮位が落ちて波の影響が少なくなってきたところで私も竿を出すという算段。私はそれまでの間は安全な岩のくぼみで青物やヒラスズキを狙う。

不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行コバチの磯風景(提供:WEBライター・楢崎人生)

コマセにメジナ好反応

潮が動き出したタイミングでコマセに木っ端メジナが湧くようになる。木っ端であれコマセにメジナが湧くというのは2020年になって初めての光景だ。時間の経過とともに木っ端が手のひらになり、手のひらが足の裏になり、さらにキロ級、キロオーバーと湧きメジナのサイズが大きくなっていく。

桜も開花し寒グレ(メジナ)と呼べるかは怪しい季節だが、宮崎の磯にようやく遅い『寒グレ』のシーズンが訪れた事を、身をもって感じた。

ヒラスズキには絶好のサラシ

一方でルアー釣りの私はというと、風と波を避ける為に乗った岩の先には世界遺産級の桃源郷が広がっていた。沖からのうねりが作り出す激しいサラシと、陸側に回り込んだ潮が作り出す淡いが根の形に長く伸びる理想的なサラシのぶつかる地点を見付けたのだ。

不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行ヒラスズキ狙いには絶好のサラシ(提供:WEBライター・楢崎人生)

磯のヒラスズキ釣りは、キャストしてなんぼ!というものではない。波をよく観察し、ターゲットは何処にいて、ルアーをどのタイミングで何処に入れて、どのコースをどれくらいのリトリーブスピードで巻き、止め、そして何処で喰ってくるかをあらかじめ頭の中に描いておく。

タイミングを誤ると、サラシの無い場所でルアーが丸見えとなり、それ以降のキャストで見切られやすくなったり、ルアー後方からの流れの方が強く、流れの中でルアーがしっかり動かなかったりする。

狙って獲ったヒラスズキ

左右からの強い流れのサラシがぶつかる最高の喰わせポイントは不運にも足下だ。だが最高の喰わせポイントがあるというだけで十分だ。チャンスは1度でいい。じっと波を観察し続け、ここぞいうタイミングでサラシの切れ目にルアーをキャスト。

不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行仕留めたヒラスズキ(提供:WEBライター・楢崎人生)

予想通り足元で潮はぶつかり、沖からの潮を受けてルアーの動きが最大になる。その時、黒い影がルアーを襲った。ヒラスズキだ。絵に描いたような展開で64cmの美しい魚体。作戦勝ちの1本であった。

不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行ヒラスズキ64cm(提供:WEBライター・楢崎人生)

フカセではメジナがサイズアップ

ヒラスズキのポイントはひっきりなしにルアーを入れると場荒れするので波を避けながら父の様子を伺う。釣れ始めは木っ端が入れ掛かりだったが、手のひら、足の裏と、湧きメジナのサイズに呼応して釣れるサイズも上がってきている。この数か月間というもの、木っ端や手のひら1枚に一喜一憂していたのが嘘のようだ。

不調続きの宮崎に『メジナ前線』到来? 沖磯でフカセ&ヒラスズキ釣行メジナは徐々にサイズアップ(提供:WEBライター・楢崎人生)

そのうちにサイズは30cmを超えるようになり、リリースからキープへ転じる。徐々に大きくなってきた湧きメジナのサイズはキロ超えとなった。ところがこのサイズになると賢い為かクワセのアミには反応しない。何とか1枚とタナやウキを調整しつつ攻める。メジナの喰いが遠のいた事もあり、私は再びヒラスズキのポイントへ戻る事にした。

チェイスあるもヒットせず

大潮による大幅な潮位の低下とうねりの収まりが相まってサラシの桃源郷は消滅寸前であった。沖からの強いサラシはまだ若干あるものの、陸側からの潮が喰わせポイントまで強いサラシを作れなくなっている。それでも数分に1度はキャスト出来る強さのサラシが出る。だがチェイスするもののバイトには至らない。ちょっとポイントを大事に温め過ぎた模様。もう少し厚かましく攻めても良かった様だ。

その後、湧きはするもののさしエサに乗らないキロ超えのメジナに悪戦苦闘していると船頭が迎えに来た。風と波がこれ以上強まると回収出来なくなるという。良型までもう一歩、あと一歩というところで無念の磯替えとなってしまった。こればかりは自然が相手なのでやむを得ない。後ろ髪を引かれながらコバチを後にした。

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