イカナゴを捕食し、体力を回復した良型メバルが高活性なシーズン。3月16日の夜、淡路島岩屋海岸で夜のウェーディングメバリングゲームに出かけ、尺に迫るメバルを筆頭に、クリア系のワームで強烈なメバルの引きを楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・辻原伸弥)
イカナゴの不漁が極まる
例年神戸~明石エリアでは、この時期、季節の風物詩イカナゴ漁が盛んになり、各家庭からは郷土料理のイカナゴの釘煮の良い香りが漂う。年々不作続きのイカナゴ漁だが、今年は昨年よりさらに悪く、最終日には浜根で6500円と言う破格の値段で取り引きが行われた。
今年は暖冬で水温が高く、昔に比べて水質が良くなり過ぎたのが原因とは言われているが、確実に海は魚にとって住み難い環境になっているのだろうか?
淡路島でメバリング
本来ならそんなイカナゴの恩恵を受けて、高活性になるメバルを求め、3月16日、友人と一緒に淡路島岩屋の海岸へと向かった。これからの時期、朝までメバリングと題し、ウェーダーを着込んで朝まで冬の海でメバルを探し続けるのだ。
タックルをセットし、フィッシングスタート。今回使用のタックルはロッドが月下美人MX86ML-S・K、リールがカルディアLT2500-XH、ラインはPEラインの月下美人・月乃響0.4号に月下美人リーダー6lbを接続。
オリジナルフロートにジグヘッドは月下美人SWライトジグヘッド極みSS0.3~0.6g、ワームは月下美人ドリビーム、ビビビーム、ビビビーム極みシリーズを使った。
ジグヘッド変更で26cmメバル
波の状況を見ながら、ブレイク付近をチェックしていく。1つのポイントを数回キャストし、魚の反応がなければ少し移動するスタイルだ。
潮流の流れと変化をチェックしていくが、なかなかメバルの姿を見る事ができないまま時間だけが過ぎる。ここで作戦タイム。
「潮流が速いので0.3gのジグヘッドでは流され過ぎなのかも?」と言う事で、ジグヘッドを0.5gへ変更して狙うと、大西さんに待望のヒット。今までの沈黙を打ち破る1尾に、人の釣り上げた魚でも嬉しくなる。メバルのサイズは26cmクラス。
こちらにもアタリがあり、アワせるが食いが浅いのか、ファィト中にバレてしまった。ジグヘッドとワームの種類をかえてパターンを見つけたのか、大西君は23cmクラスを連発していた。
リグ流し方変更でビッグヒット!
「もしかして、イカナゴを食べているかも?」とワームカラーをクリア系に変更する。食いが浅い事を考え、月下美人ビビビーム極みシリーズの「ちらしずし」カラーをチョイスして、潮の流れに対して反対にアプローチしてみた。
通常、川でもそうだが、流れに対しアップストリームでアプローチするのが基本とされる。確かに、川上から流していく方が、自然にリグが漂って魚に対して効果的ではある。
しかし、ここは明石海峡の激しい潮流が近いだけあり、流れは複雑だ。潮流を逆に使い、バックドリフト気味にリグを流すように、アプローチに手を加えていく。すると、待望の強いバイトが突然ロッドに伝わった。
フッキングを加えると大きく曲がるロッド。メバルとのバトルが始まった。産卵を終え、メバル本来の性質に戻り、引き味もパワフルだ。