三重・四日市市の霞ケ浦ふ頭のアナゴとセイゴが好調。2月17日に釣行したが、本命場所に入れず貧果で終了。後日のリベンジ釣行と併せてレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日比野昭光)
本命場所入れずウールふ頭へ
2月17日は自宅を午後5時に出て、桑名のフィッシング遊でアオイソメを購入。霞ケ浦ふ頭に向かう途中、橋の上から塩ふ頭を眺めると・・・ショック。大型船が入っていた。
諦め切れず確認のため近くまで行ったが、やはり作業中のため入れなかった。
通称ウールふ頭へ向かう。釣り人が1人いたので声を掛けると、1時間でアナゴ1匹とのこと。それを聞き、ふ頭の先端の白い鉄塔の所に入り直すことにした。この場所の釣果実績は不透明なので、タックルは3セット準備して釣りを始めた。
小指ほどのアナゴとセイゴ
ポイントは10mほど沖とし、さしエサのアオイソメをハリに刺して投入、置きザオにする。しばらくして1本の穂先がプルプルと震え、アワセを入れて巻き上げると小指ほどのアナゴが釣れた。
またしばらく続けていると、今度は穂先がグッグッと動いた。アワセを入れてリールを巻くとラインが横に走る。「んー、これはセイゴだな」と直感。海面に浮かせ、そのままゴボウ抜きしたのは40cmのセイゴだった。
貧果で納竿
やがて釣り人が2人現れた。そのうちの1人は活きエサでセイゴ狙いだったが、アナゴが釣れたので貰ってほしいと言う。そこでアナゴを貰い、お返しにセイゴをプレゼントした。
もう1人はルアーでシーバス狙い。私が見ているときはヒットしなかったが、「今日はアタリが多い」と話していた。
結局、この日はセイゴ40cmと小型のアナゴ4匹で終了。満足できる釣果はなかったが、釣り人と話をして情報を集めることができた。有意義な時間を過ごし、午後9時に納竿とした。
後日リベンジ
後日、またまた霞ケ浦ふ頭にセイゴを狙って釣行、塩ふ頭に入り短時間のうちに35cmのアベレージサイズを9匹釣った。当日は午後5時の明るいうちはアタリがなく、暗くなりかけた6時ごろにセイゴのヒットが始まった。
タナは海面から5m
ここのタナは海面から5m。真下に落とした仕掛けをおおよそで測り、リールのスプールのイト止めに掛ける。これで毎回希望の位置で止まってくれる。ちなみにこの場所の水深は15m。
5mのタナで仕掛けを止めて待っていると、コンコンという心地いいアタリが出るので、ここで上にゴンとアワセを入れる。エサはアオイソメ。
掛けた魚はバースの橋脚に逃げようとするので、うまくかわして海面に浮かせ、フロロカーボン2号ハリスを信じてゴボウ抜きにする。これが私の釣り方だ。
2月の霞ケ浦ふ頭で釣れる理由
最後に、2月の霞ケ浦ふ頭の深場でなぜセイゴが釣れるのか考えてみようと思う。セイゴの産卵は春先。水温が10度を超えるころになると、河口の浅瀬で産卵すると思われる。そして小さい個体を含めて汽水域周辺に集まり、中型から大型のスズキの一部はアユの遡上に合わせて5月ごろに川を遡上する。
これはスズキがアユを捕食するフィッシュイーターだからで、アユの遡上に合わせて川を上る。稲沢市祖父江町の馬飼の頭首工がないころは、犬山市の堰(せき)まで木曽川を上ったという記事を見たことがある。
そして夏を過ぎて秋の落ちアユのころになると、アユとともに川を下り、河口付近に集まるようになる。季節が進み寒さが増すと、河口の浅瀬からより一段と深い場所に移動する。それが霞ケ浦ふ頭の大型船の接岸場所なのだと思う。
もちろんこのパターンがすべてではなく、河口付近にとどまる魚や一生を海で過ごす魚もいると思われるが、これが寒さの増した季節に霞ケ浦ふ頭でセイゴが釣れる理由だと私は思っている。
<週刊つりニュース中部版APC・日比野昭光 /TSURINEWS編>