2カ月ほど継続してアマダイ釣り。海は少しずつ春になっているので、海域の状況も少しずつだが変わりつつあるのかもしれない。風が強く天気が荒れるので、気をつけて出船する必要がある。2月10日の土曜日、天気予報は曇りのち雨だが波はさほどないということで、湖西市の遠州新居港から出船するわし丸でアマダイを狙った。
当日は波がない穏やかな天気
当日は連休最初の日なので道路は混雑していたが、時間前に港に到着することができた。
オキアミを使うので、港でエサを購入して用意していると、同船するIK氏とAG氏が到着。
当日は船長もサオを出すそうだ。
釣り座はじゃんけんで、私は右舷トモに着座。
波がない穏やかな天気なので、どこに座っても問題ないだろう。
いつも通り用意を進めるのは、アマダイ専用に使っているテンリュウのサオ。
1本いいサオを買っておくと、いろいろ応用が利くし、長く使えるので結果的にお得なような気がする。
片テンビンにクッションゴムを付け、仕掛けは自作の2本バリを使用する。
ハリは伊勢尼の13号を使っている。
用意ができて早速釣り開始。
太平洋に出ると、曇天だが多少明るいし、風は全くない。
漁場へ移動する間も油を流したように静かな海面だった。
1時間かからずに漁場に到着し、早速釣りを開始する。
オキアミの尻尾を切って抱き合わせにして投入。
水深は100~120m程度なので、100号オモリを投げ入れた後、着底までにはしばらく時間がかかる。
着底したらタナを取るが、その日の状況に応じて調整する必要がある。
潮はほとんど流れていないようで、ミチイトも流れない。
こういう日は仕掛けがあまり動かず垂直に立ってしまうので、タナは結構高く取ってやる必要がある。
開始早々に船長がヒット
開始早々、船長がキダイ(レンコダイ)やマトウダイを上げる。
こうした魚(アマダイ釣りではゲスト)がエサを取ってしまうので、頻繁にチェックすること。
上げるとハリには何もないということが何度もあるので、頻繁に巻き上げて付け直していく。
やがてギュンというアタリ。
ちょっと暴れ方が小さいので気になったが、海面に上がったのは許せるサイズのアマダイ。
これでひと安心だ。
1時間ほどで右舷ミヨシのIK氏が良型を上げて笑顔を見せた。
うれしい1尾だろう。
私は小型を追加したが、アタリは続かない。
丁寧にエサをチェックしてタナ取りを継続するしかない。
さらに1時間ほどしてIK氏が追加。
エサ取りはヒメコダイ(アカボラ)やカイワリらしく、こうした魚が釣れてきた。
昼近くにはかなり暖かくなり、上着を脱がないと汗をかいてしまうほどだ。
風はほとんどなく、南向き、日も少し出て、海面は真っ平らという感じで、移動時間には眠くなってくるほどだった。
船長にも良型が上がり、遠州灘の魚影の濃さを見せつけた。
カッパを置きにキャビンの方に行って帰ってくると、ちょうど私のサオがグンと入った。
スッとサオ先を上げるとグイグイと引く。
ヘビより力強い引きはアマダイだろう。
手持ちにしていたが、途中の巻き上げでもサオを持っていくような引きを見せてくれた。
見えてきた白い魚体は大型のアマダイだ。
あとで検量すると49cm、1kgオーバーの大型。
この大型の1匹を釣りたいためにアマダイ釣りに来ていると言っても過言ではないので、うれしい。
しっかり絞めてから血抜きをしてクーラーへ。
最大の満足感に浸った。
その後、サバのお土産もゲットして納竿となった。
釣果はアマダイ7匹(小型含む)、カイワリ、サバ、キダイ2匹などで、魚種も豊富だった。
毎回違うドラマを見せてくれるアマダイ釣り。
まだまだ大型狙いは可能なので、事前に電話連絡してから釣行してほしい。
<週刊つりニュース中部版 APC・植島孝裕/TSURINEWS編>
わし丸