「就航したばかりの新造船でカワハギ釣りを楽しみましょう」と、12月22日(日)、東京湾剣崎松輪の瀬戸丸へ。久しぶりにエサ取り名人・カワハギとのかけ引き、強烈な横走りファイトを楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘)
DKO優勝経験者が講師役で乗船
この日は「カワハギ教室」スタイル。先述の2人と、DKO優勝経験者の佐々木さんの3人が講師役になり、初心者からベテランまで、それぞれのレベルに合わせたレクチャーをする。女性5人を含めた27人が集結した。
6時半、船宿で受け付けと釣り座の抽選をしてから港に移動。私は左舷ミヨシ2番に、隣には甲山さん、浅田さん、初心者3人。右舷には、小川夫妻や成瀬さん、村田さんら知り合いがほとんど。
城ヶ島沖でレクチャーを受けながら実釣
7時50分、鈴木昌士船長の舵取りで出船。北西風でウネリは強いが曇天で絶好の釣り日和。
ポイントは近いので、快適なクルージング。アッという間に城ヶ島沖のポイントに到着。「水深は30mです。底にいい反応がありますのでやってみてください」のアナウンスでスタートフィッシング。
とりあえず、皆それぞれに好きな釣りを開始。3人の講師が船内を回り、質問を受けたり注意点があったら実演を交えてレクチャー。するとすぐに、甲山さんが船中1尾目をキャッチして2連チャン。
浅田さんも丁寧な誘いで4連釣し、小川さんも早々に2尾キャッチ。船中あちこちで良型が抜き上げられて好調なスタート。
30cm尺カワハギが登場!
私は、着底後に1mほど底を切って、金色のオモリを躍らせて、キラメキで周辺の魚を集め、中オモリをフワフワ動かし魚の食い気を高めピタ止めの釣りで様子をみる。すぐにアタリがでで、小型ながら1尾目をゲットしひと安心。潮回り後には、23cmのキープサイズを追加。
右舷胴の間では、前田さんからレクチャーを受けていた成瀬さんが30cmの尺カワハギをキャッチして「なぜか奥野さんと一緒の時はデカいのが釣れちゃいますね」と破顔一笑。
ひとつ飛ばした隣の西さんも27cmのデカハギを手にして大喜び。しかし、その間の村田さんは、二人と同時にワッペンサイズをキャッチして「こんなに違うサイズが一緒に釣れるとは面白いですね」と皆でびっくり。
しかし、その後は潮が速くなり、皆、アタリをだせずに苦戦の時間が到来。そして、ここから3講師の本領発揮。
宙の釣りで連発
1時間以上アタリをだせなくなっていた甲山さんが、増澤さんに教えを乞うと、甲山さんが投入した竿をそのまま持ち、竿を注視した集中力の高い宙の釣りですぐにキャッチ。次投でも釣り上げて、参加者全員が唖然とする。
「状況はコロコロ変わりますので、宙から底、ゼロテンまでいろいろ試し続けることが大事です。今は、オモリを底から1.5m上げて、そこからフワフワと竿先を揺らしながら誘い下げ、底から50cmでオモリを止めて食いの間を与えてやると食ってきましたよ」。それを聞いた甲山さんは、すぐにその誘いを実践して連釣。
それまで釣れずに苦戦していた小川さんも、増澤さんと前田さんに指導を受けて2連釣。「話を聞いたらやっと釣れました」と大はしゃぎ。
私も、増澤さんに言われた通りに誘ってみると、すぐに良型を追釣。苦手な宙の釣りのイメージが少し理解できて本当にいい勉強になった。
ビギナー含めた全員が本命キャッチ
14時に終了。船中では、トーナメンターでもある藤田さんが12尾でトップ。冨永さんが10尾で次頭。そして、3人による指導のおかげでビギナーを含めた全員が本命を手にして船内は笑顔にあふれていた。
下船後も釣り談義
下船後は、瀬戸丸名物の美味しい蕎麦を食べながらの釣り談義後、最大賞の成瀬さんにはタックルボックス。さらに、甲山さんはじゃんけん大会で極鋭SFをゲット。そして、全員に船宿の割引券などがプレゼントされ本当に楽しい教室になった。
「潮が悪すぎて数は伸びませんでしたが、潮が安定すればトップ20尾くらいは釣れる感じだったと思います。これからかなり楽しみです。2月くらいまで毎日出船しますので、ぜひまた来てください」と船長。
この時期のキモパンカワハギのキモ正油は絶品。久しぶりのカワハギ釣りで、すっかり攻略の楽しさが再燃したので、ぜひまた挑戦したいと思う。
<週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>