管理釣り場の定番と言われるルアー「スプーン」。しかし管釣り初心者にとってスプーンの扱い方は「すごく難しい!」という印象を与えてしまうこともしばしば。いざ使ってみると「今どの辺を巻いているのかわからない」「釣れる気がしない」など悩みはつきません。そこで、管釣り初心者がスプーンを使って美しいトラウトと出会うためのスプーンテクニックをご紹介しちゃいます。
キャストしたらまずは糸フケを取る!
スプーンをキャストして初心者にありがちなのが、糸フケが出すぎているということ。
糸フケとは、ルアーや仕掛けをキャストしたときに、糸が出すぎて空中や水の上にふわふわと漂っている状態のこと。
この状態のままにしておくと糸が絡んだり、魚がルアーにアタックしてきてもアタリがロッドまで伝わらなくて釣れないなど、良いことがありません。
特にスプーンはルアーでも軽い部類なので、ちょっとした風でも糸フケが出やすくなります。
そこでスプーンをキャストしたらすばやくリールを巻いて糸フケをとり、ロッドにスプーンの重みを感じられるようにしましょう。
これでスプーンを巻きやすい状態にすることができます。
スプーンを引くタナを決めよう!
スプーンをキャストして糸フケをとったら、さっそく巻き始めるわけですが、そこで重要になるのがスプーンを引くタナ(水深)。
レンジともいいます。
タナとは、どのくらいの水深をルアーで引いてくるのかということです。
水深を見るときに、表層・中層・底付近と大きくわけると3つのタナが存在します。
例えば、トラウトが表層を意識しているときなら、スプーンを確実に表層で引いてくる必要がありますし、底付近を意識しているなら底を転がすようにルアーを引いてくる必要があります。
カウントダウンをして水深を把握しよう
カウントダウンとは、ルアーが着水をして水中に入ったところで「1、2、3……」と水深を数えていきます。
ルアーが潜っていくときは、糸がリールから出ていきますが、ルアーが底につくと、糸の出が止まってたるみます。
たるんだ瞬間でカウントストップ。
このような方法で、水深がどのくらいあるのか事前に把握しておきます。
例えば、6カウントで底についた場合は、カウント1・2が表層、カウント3・4が中層、カウント5・6が底付近という具合に覚えればいいのです。
アタリのあるタナを探そう
カウントダウンで水深をざっと把握することができたら、まず表層からスプーンを巻いてみてください。
もしアタリがあれば、表層にやる気のある魚がいるということです。
アタリがない場合は、カウントダウンをして徐々に下の層を引くようにします。
1の層がダメなら2の層、3の層と少しずつアタリのある層を絞り込んでいきましょう。
スプーンのリアルテクニック表層引き
管釣りで朝イチや、夕マヅメなど魚が表層を意識しているときに有効な方法が「表層引き」と言われるテクニックです。
1gにも満たない軽めのスプーンをキャストして着水したら、ロッドを高く突き上げて、スプーンが水中に沈まないように調整します。
そして、そのまま巻き上げてくるとスプーンが波紋をたてて泳ぐので、魚の気を強く刺激します。
表層引きは少し軽めのスプーンで行うのが、コツです。
また、この方法は夏場や秋口にも有効なので、ぜひトライしてみてください。
巻き上げで警戒心の強い魚を狙い撃ち!
警戒心の強いトラウトにおすすめしたいのが「巻き上げ」というテクニックです。
いわゆる「縦の釣り」と言われているテクニックで、一度ルアーを完全に底につけて、そこから表層付近まで巻いてきます。
一定の層を引いてくる「ただ巻き」とは違い、底から表層までを探ることができて、下層から上層にスプーンが泳ぐので、魚にも刺激となり、ヒットするケースが多いんです。
巻き上げに使用するスプーンは、1g前後のものが良いでしょう。
軽いスプーンであれば、ただ巻いてくるだけでも浮いてくるので、自然と巻き上げを行うことができます。
巻き下げを行うのも有効な手段!
底付近から、表層まで巻き上げてきたスプーンを、そのまま底付近へもう一度巻き下げていくテクニックのことです。
やり方はいたって簡単です。
さきほどと同様に、軽めのスプーンを用意して、まずは巻き上げを行い表層付近まで巻き上げていきます。
次に表層まできたら、リールの回転速度を2秒に1回転を目安として、遅い速度でスプーンを巻いていきます。
すると、徐々にスプーンが底付近まで巻き下がっていきます。
スプーンにこのような縦の動きを加えると、警戒心の強い魚もヒットする可能性が高くなるのです。
ここまでスプーンのテクニックを3つほどご紹介しました。
もちろん、まだまだテクニックはありますが、まずはこの3つを覚えるだけでも釣果がグンと上がります。
ぜひ週末は管理釣り場でトライしてみて下さい。