12月3日、放流量が多く尺上のヘラがよく釣れるフィッシングセンター竹の内に行ってきた。前半のウドンは渋かったが、後半ダンゴに切りかえてからはポツポツヒットさせることに成功。終盤まで釣果のなかった相棒も、最後の最後に40cm級を仕留め、楽しい一日になった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
フィッシングセンター竹の内
大きく冷え込んだ当日の朝、ヘラブナたちはこたつの中かな?なんて物思いにふけっていたら、相棒から「フィッシングセンター竹の内の巨ベラを釣りたいのですが。」とLINE。ムズムズしていたところだったので、二つ返事で釣り場へ向かった。
この竹の内のヘラ釣り場だが、大半が尺上、放流量も特に多い釣り場で、11月末に元気ベラを100kgほど、12月4日ごろにも300kgを放流すると知らされたが、この日で年内の釣行は終りなので、なにやら申し訳ない気持ちになった。
釣り場は、いつも満員の中桟橋が半数ほどの人出。よく来る釣り場なので知り合いが多く、5~6人のヘラ師が手を振って歓迎してくれた。
尿素うどんでスタート
寒く太陽も隠れがちなので、今回は日当りのいい山側の桟橋の中ほどに陣取って準備した。サオが12尺、ミチイト1.2号をサオより30cm長めにして、ハリスは釣り始め0.3号、ハリはプロスト4号にした。タナは釣り場が底釣り専用なので、両バリとも3cmほど底にはわせ、ウキは細身のカヤウキ(全長30cmソリッドトップ)。
エサは釣り始めから昼まで尿素うどん、滅多に使わないがバラケは一景の彩雲60cc+底餌クロレラ30cc。バラケを使用するとヘラブナは表層に浮いてくるから、底にヘラブナが寄ってきたと思ったら、両うどんに変更して釣る算段だ。
3時間でアタリ3回とシビアな状況
この釣り方で約3時間、しつこく攻めたが、アタリは眩しいことも相まって3回。ハリには掛からなかった。尿素うどんが悪いのかなと思って、お馴染みさんに釣れ具合を聞いてみると、絶不調だと諦め顔に笑顔を足した顔で答えてくれた。
ワラビうどんや尿素うどんで釣っていた人たちは3匹未満が多くみられ、知り合いも朝から1匹だけと笑っていたが、隣の人は1匹でも40cmを超える大物を釣っていて、余裕の表情だった。
ダンゴにかえて1投目に30cm
午後からはエサをダンゴに切りかえ、一景のソフトグルテン30cc+底餌クロレラ30cc+他メーカーのおさつグルテン30ccを使って釣り始めた。やはりダンゴエサはよく釣れる。
一発目からウキがズバッと消えて、サオが大きく曲がった。姿を見せたのは、偉そうに肩を盛り上げた綺麗なヘラブナ。30cmを少し超えるサイズだが、この釣り場では小さい方なのだ。
入れ掛かりかなと期待したが、冷え込みでヘラブナは食欲がないようで、間合いが長く感じられる。それでもエサが落ちてウキトップがせりあがってくると数秒でツンとアタリが出て快感!
だが、いいアタリが出ると決まってスレというのには困ったもんだ。口の周りが多いが、背びれと尾びれに掛かったヘラブナは、力強く走る。ハリス切れが心配になるが、釣り味は満点で、心配したハリスも切られることはなかった。
釣友も最後に40cm級
相棒は腕が落ちたと嘆いていたので釣果を聞くと、まだゼロだと笑う。最低1匹は釣って帰ろうと励ましたら、これで最後のエサという段になって、急にサオが大きく曲がる。
スレかなと見ていたが、何かわめいているので行ってみると、40cm近い大物を掛けて大興奮。ハリスが0.4号なのでタモを出すのが怖いのだそうだ。結局数分後にタモに収まったが、この日、池で2番目に大きいのではないだろうかと思うサイズ。バンザーイおめでとうとエールを送った。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>