浅ダナ両ダンゴで30cm後半のヘラブナ連発 夕方に時合い【白川ダム】 

浅ダナ両ダンゴで30cm後半のヘラブナ連発 夕方に時合い【白川ダム】 

秋のヘラブナは、「タナを釣れ!」と言うセオリーがある。水温、水位、水色、放流ベラあるいは地ベラなどによってもタナが変化する。11月20日は、奈良・天理市にある白川ダムへ釣友の原田さんと出かけ、浅ダナ1本で体高のある良いヘラブナの引きを満喫できた。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・久保一美)

アバター画像 TSURINEWS編集部

ヘラブナ釣り 淡水の釣り

水面にもじりを発見

この日はダムの西側へ入釣した。6時30分、夜明けの湖面の様子を見ると、ヘラブナが居るのか、水面にもじりが出ている。

3年ぶりだが、どのポイントに釣り座を構えても、足場はコンクリートの護岸として整備されているので、釣り台の設置は簡単で安心だ。

浅ダナ両ダンゴで30cm後半のヘラブナ連発 夕方に時合い【白川ダム】 足場の良い白川ダムの釣り場(提供:WEBライター・久保一美)

浅ダナ両ダンゴで狙う

問題はタナとエサで、セットでの底釣りが良いのか、浅ダナの両ダンゴが良いのか迷うところである。西側の釣り人は床釣り(底釣り)で床を測っている人が大半だが、ヘラのもじりは表層だ。そこで、我々2人は浅ダナの両ダンゴで狙う事にした。

まずはエサを作る。この日のダンゴは凄麩400cc、ガッテン200cc、グルバラ200ccを水200ccでブレンドした後、バラケマッハ100ccを追加したもの。

仕掛けは17尺竿を用意し、私はタナ1mの浅ダナで、一にも二にもヘラブナを寄せる事に専念した。早いリズムで打ち返し、ボソッ気のエサのままで約1時間打ち返す。ジャミ(小魚)アタリが全くない中、落ち込みで触りがあった。ヘラの気配か?ブルーギルか・・・。

アタリは力強い、筆者にも釣友にもヒット

よく見てみるとアタリは力強い感じなので、手水でエサを芯残りさせるよう調整して打ち返すと、なじみきった後に「ツン」と2節ほど入った。アワせるとズッシリとした重量感で待望のヘラブナがヒット。37cmで体高のある良型だった。

隣の原田さんもタナを1.5本から1本の浅ダナに変更。その直後に大きく竿を曲げた。「40cmはないけれど、体高のある良型です」と喜んでいた。

浅ダナ両ダンゴで30cm後半のヘラブナ連発 夕方に時合い【白川ダム】 原田さんにもヒット(提供:WEBライター・久保一美)

8時頃になると釣り人が増え、10人ほどが竿を出していた。ところが全員、床釣りで浅ダナは依然、我々2人のみ。

40cm級ヒットも・・・

10時頃になるとアタリはあるものの単発で、スレ、空ツンも多くなってきた。そこで、さらにエサを調整する。そうこうしていると落ち込みアタリで「ツン」とウキが入った。

引きはかなり力強い。水面にヘラブナが浮いた瞬間、即40cm級と分かり、慎重にタモへ誘導した。が、何と、タモの網に上バリが引っ掛かり痛恨のバラシ!

その後、原田さんも「アタリはあるが釣れない」との事なので、12時過ぎに昼食タイムとした。

ようやく条件が合致

後半戦はハリスの長さを上25cm、下40cmと短くして、下バリは6号から7号へと大きくした。狙ったタナ、仕掛け、エサが合致し始めたのは午後2時半頃だ。

浅ダナ両ダンゴで30cm後半のヘラブナ連発 夕方に時合い【白川ダム】 後半戦の仕掛け(作図:WEBライター・久保一美)

ウキのトップの先端1節までなじませると、少し戻ってきた時に「ツン」、また、落ち込みでも「ツン」と心地良いアタリが出始めた。釣れるヘラも「センターにバッチリ」である。

実は、ヘラのタナ、仕掛け、エサが合致すると、ヘラブナの上唇の真ん中(センター)にしっかりとハリが掛かり、バレなくなり、しかもおとなしくタモに収まるのだ。この状況を「センターにバッチリ」と表現している。

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