釣りというのは当たり前のことだが、自然の条件次第である。風が吹き、嫌な雨が降り続く過酷な条件よりは、晴天でベタなぎの条件のいい時にサオを出したいもの。ただ考えることはみんな同じで、好釣り場では天気がいいと釣り人が集まって、サオの林ができるほどの大盛況となってしまう。そんな中で好ポイントを押さえるのは至難の業。
兵庫・播磨新島の赤灯台波止はそんな条件にピタリと当てはまる。
そこで好ポイントを押さえて釣るなら、釣り人が少ない条件の悪い中で釣行することになる。
好ポイントを抑えられる悪条件の日
1月8日は三連休の最終日。
当日は深夜から雨が降り、北風が強い荒れた天候になった。
これは狙い目……と雨が降っている午前中は自宅で待機し、雨が小降りになった昼過ぎに出発。
現地に午後1時半ごろに到着して赤灯台波止の先端部へ行くと、案の定、一段下に1人居るだけで灯台周りのA級ポイントはがら空き。
これは釣れるぞ!と急いでタックルをセット。
投げザオは『キャスティズム23号/DAIWA』、リールも『キャスティズム25QD/DAIWA』のライトタックル。
キスバリ6号にアオイソメを刺して軽くキャストした。
当日は小潮で満潮が午後4時ごろ。
潮は港外へ出ているので、内側の右角から狙うとポイントから外れてしまいアタリがない。
反対に一段下から狙うキャスターは、港内へ遠投で狙い23cm級の良型をポンポン釣っている。
そこで、私も港内よりにキャストすると、すぐにプルン、プルルンとアタリが出て20cm級がヒット。
ただ、まだまだキスの群れが近くまで寄っていないので、単発ばかりで数が伸びない。
しかも、北風が強くなり向かい風で寒い寒い。
潮が港内へ流れだし、チャンス到来
今までの実績では、潮が港内へ入るとキスの群れが寄るので辛抱強く粘っていると、4時過ぎに待望の潮が港内へ流れだした。
「さぁ、チャンス到来だ」と、仕掛けも8本バリの多点仕掛け用にかえてキャスト開始。
超スローで引くとコツッと前アタリが出て、仕掛けを止めているとグッグーッと大きなアタリにかわり重量感たっぷりで乗った。
わくわくしながらリーリングすると、バナナ状態で20~24cmの6連。
これは群れがきたと思わずニッコリ。
そこから同ポイントを狙うと良型の入れ食い状態。
中には25cm級も釣れ、こんな寒い時期でもここだけは別世界。
暗くなった午後5時半までキス釣りをたん能し、作戦が見事に当たってクーラーは良型キスで満杯。
久しぶりの爆釣となった。
当日の釣果はキス15~25cmを50匹。
総重量は6.1kgだった。
今後の見通しとしては例年2月中ごろまでは、数も出るのでぜひチャレンジしてほしい。
<週刊つりニュース関西版 APC・松尾幸浩/TSURINEWS編>
第二神明道路、明石西ICで下り、すぐに左折して南へ。
県道718号を西へ進み、人工島北の交差点を左折して播磨新島へ。