各地で好調のマダイ。静岡の土肥沖も連日オデコなしの好釣果が上がっており、今後も期待できそうだ。今回は、とび島丸の釣果とともに、タックルと釣り方について紹介する。
(アイキャッチ画像提供:とび丸)
とび島丸の最近の釣況
とび島丸では10月16日、1.7kg頭に5~8尾。ゲストにカンパチやイサキなど。
15日は1kg級主体に7~11尾。
14日は2.45kg頭に2~10尾。トップツ抜けは珍しくなく、時にはワラサやカンパチなどが交じり秋らしい数釣りが楽しめそうだ。
タックル&仕掛け
基本は図の通り。
一番の特徴はハリスの長さ。
静岡では10m以上のロングハリスで、さらに太い上ハリス、細い下ハリスと分けたテーパー仕掛けが人気。
タナ取り
マダイ釣りにおいては「タナ取り」が重要なカギ。
正確なタナを測るため、水深はリールカウンターではなく、ミチイトの色分けと1mごとのマーカーで見る。タナ取りが海面からの場合は、指示される水深は海面からビシまでなので間違えないように。
船長の指示ダナは必ず守ること。
誘い方
誘いは「落とし込み」が有効なケースがある。
タイミングを見ながらゆっくり1、2mミチイトを引き出し、付けエサの位置を下げる手法。また、潮が速い場合など、チモトにガン玉を打つ方法がある。
テーパー仕掛け
メリットとして、上ハリスが太く重い分、仕掛けの沈下速度が速い=マダイの遊泳層に早く付けエを届けることができる。
さらに、太ハリスは動きの伝達率がよく、中間にスイベルを介すことで、そこが支点となり、小さなロッドワークでもエサに動きを与えることができる。
誘い上げ、落とし込み時、まずスイベルが沈下、その動きに追従するように下ハリスが引かれ、付けエサが一瞬跳ね上がる。
この動きにマダイが反応するイメージだ。
しかし、エサが動きすぎる分、エサ取りが多いときは恰好の餌食になってしまう。
特に潮が速い混雑時は潮下の人とオマツリしたり、逆に潮が緩いときは仕掛け全体がたれ気味になるデメリットもあるので注意しよう。
2本バリについて
イナダなどゲストが多いとき、小型マダイがメーンのときは2本バリが有効なことがある。
下バリから2mの位置に枝ス10cmで結ぶ。
「コマセバリ」という呼び方もするが、マダイのタナや活性を知る上で有効。ただし、初心者は手前マツリの原因になるので、あまりお勧めできない。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>