各所で大雨の被害が出るほど、例年に比べて今年は降水量が多い。被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げます。一方、魚にとっては恵みの雨で、活性が上がっている。群馬県邑楽郡板倉町にある海老瀬沼も同様で、魚の状態が常にいい。手軽に良型が狙えるのでオススメだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース版 APC・皆川延康)
海老瀬沼の概況とポイント
(提供:週刊へらニュース版 APC・皆川延康)
海老瀬沼は昭和39年ごろ、旧渡良瀬川の砂利採取場(ジャリ穴)だった場所で、翌年に現在の池の南側が埋め立てられ外周400mほどの池となった。そこに網を張りヘラを放流したのが始まり。
それから池の北側に井戸を掘り、この池の専用水源を作った。それから水質は二代目オーナーの須藤和子さんが管理してきた。そしていつの日か常連から「通称・ばーやん(おばやん)の池」と呼ばれ、親しみ愛されている。現在は二代目が病気療養中のため、娘の友恵さんが三代目の管理人となるようだ。
料金は日の出から日没まで一日¥1000。釣りをしていれば、釣り座まで集金に来てくれる。
竿規定は8~21尺だが「人に迷惑にならなければそれ以上でもいい」とのこと。タナは1m以上で、魚保護のため角麸や例会などでのフラシ使用は禁止だ。
毎年新ベラが2~3t放流されていて、アベレージサイズは尺2寸。池全体の水深は当初5mと深めだったが現在は3m、もっとも深い南側で4m。それではポイントごとに紹介していこう。
東岸
うしろに線路が並行して走っている。駐車場はすぐ後方にあり、10台弱止められる。一部桟橋が崩れてしまったが、修復作業が行われ現在はほとんど完璧に治っている。
底釣りをするなら竿は長めのほうが掛かりは少ない。どこの釣り場でもあることだが、17尺で掛かりがあっても、18尺を出せば掛からないということがある。タナ取り時に、掛かりの有無を確認してほしい。なお、一日じゅう日がよく当たるので、暑さ対策が必要。東風には強い。
北岸
北岸のポイントはトタン前と言われているが、背後に鉄板が立っているため北風はまったくないと言っていい。釣り座の50cmくらい前に杭があるので、取り込み時には注意が必要。この場所の東側は藻場になっており春の時期は人気がある。
西岸
奥までコンクリートで護岸されているので釣り座は平ら。スノコが置かれていて、これは誰でも自由に使っていい。手前側は起伏があり、宙・底とも楽しめる。車は手前に駐車するスペースがあるが、数台であれば釣り座後方に止められる。西岸の一番南側がこの池の最深部となり、竿の長短に関わらず思い思いの竿で釣果が出ている。
釣り方とエサ
(提供:週刊へらニュース版 APC・皆川延康)
竿の長さは好みで選べばいい。要するに長くても短くても、それなりに釣果は出るということ。宙(1m以上)から底釣りまで、どのタナでも釣れる。ただし、底釣りの場合は、底の状態が悪く根掛かるようなら、竿替えか場所を移動したほうがいい。
ラインは道糸1号を基本に考え、ハリスは0.5号。ハリは魚の平均サイズが大きいので、大きめがいいだろう。
宙釣りの場合、ジャミが多いので対策が必要。寄せる意味で開始時はボソっ気のあるエサを打っていき、寄りが感じられれば少し軟に調整して食わせる、といった感じ。底釣りはアタリが比較的大きく出るので、しっかりしたエサがいい。
<週刊へらニュース APC・皆川延康/TSURINEWS編>
海老瀬沼
入釣料:¥1000(釣り座まで徴収に来る)