秋も深まり、釣りをするにも快適な季節となった。
そこで10月8日、三重県鳥羽市相差漁港の魚勘丸で仲間たちとキス釣りを楽しんできた。
キスといえば夏の釣りというイメージだが、的矢湾は年間を通じてキス釣りが楽しめる最高の釣り場なのだ。
夜は釣った魚で宴会も!釣り船&宿泊セットの旅スタート
当日は魚勘の釣りパックを利用し、釣りの後はそのまま宿泊という優雅なプラン。
午後2時に出船すると、わずか数分でポイントに到着だ。
オモリ10号のキステンビンに2本バリの仕掛けをセットし、イシゴカイをエサに軽くキャストして探っていく。
ほどなくヒットしたのは、今の時期には珍しい10cmほどのピンギス。
残念?いやいや、実はこのサイズも狙っていたのだ。
早速狙って泳がせ仕掛けを投入する。
その後もキスの方は順調にアタリが出るものの、潮が効いていないためか食い込みが悪い。
この日は晴天微風波もなしという最高の釣り日和。
これでキスが連発すれば言うことなしなのだが。
活性が上がるも小ダイが猛攻
と思っていると、午後3時を回った辺りから上げ潮が効いてきたようだ。
これまでの食い込みの悪さが一変。
貪欲なキスが上バリと下バリの両方を丸のみして上がってくる姿も、何度か見られるようになってきた。
ここで泳がせの仕掛けと点検すると、エサのキスに歯形が付いている。
残念ながら食い込まなかったようだが、こっちの方も期待できそうだ。
しばらく流し、アタリが遠のいたところでポイント移動。
仕掛けを投入後、さびいて誘うとアタリが連発する。
ヒットしたのは15cm弱の小ダイ。
最初はマダイだマダイだ、などと笑っていたのだが、やがてヒットする魚の半数が小ダイという事態になってしまった。
迫るタイムリミット、大物ヒット!?
残り時間はあとわずか。
小ダイを避けて再び移動するが、上げ潮に乗って湾内に入ってきたのか、どこに行っても小ダイの猛攻は収まらない。
ここで宮崎さんに大物がヒット。
慎重に浮かせてみれば25cm級のマハタだ。
どうして私の泳がせ仕掛けにヒットしないのかと回収してみれば、見事にエサがない。
食われてしまったのか脱落したのかは定かでないが、これでは魚が掛かるはずもないと苦笑い。
ここからは小ダイをリリースしながら合間にポツポツとキスを追加し、午後5時の沖上がりを迎えた。
今回はチャリコの猛攻もあって、本命のキスは1人20匹前後と微妙な釣果。
とはいえ、午後のショート便と思えば十分な数字だろう。
これだけ小ダイがいれば今後が楽しみだ。
来年再来年には、大きく成長して戻ってきてくれることに期待しよう。
宿ではお楽しみの新鮮な海の幸で夜の宴
船を降りた後は宿に戻り、しばし休憩。
その後に待っているのは、船宿ならではの新鮮な海の幸だ。
釣ったキスは夕食時に天ぷらなどにもしてもらえるので、胃袋に自信があれば追加をお願いするのもいいだろう。
的矢湾のキスは今後、秋の荒食いを経て湾口周辺で越冬する。
いい群れに当たれば良型の数釣りも楽しめるので、そのころにまた挑戦してみたいと思う。
釣りパックなら手ごろな料金でのんびり楽しめ、貸竿を使用すれば手ぶらでも楽しめる。
船長も初心者には親切に教えてくれるので、皆さんも一度出かけてみてはいかがだろう。
<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>
魚勘丸