8月25日、佐賀県唐津市・呼子港から出船しているサンライズの田代船長より、「カツオキャスティングでマグロが釣れる可能性が高いので来ませんか?」と連絡があり、急きょ、釣行してみた。
魚の楽園、玄界灘七里ヶ曽根へ
当日は、ウネリもあり波も高いが、マグロを夢見て午前5時に出船。
向かうポイントは、カツオが好調な七里ヶ曽根。
壱岐周辺を通過するときは、局地的豪雨にあったが、そこを過ぎてポイントに到着すると、晴れの空が広がっていた。
しかし、北西風が強く、予報よりも波が高い。
ナブラを見つけてもそこに辿り着くまでが大変で、一日覚悟を強いられる状況だった。
その影響からか周りに船が1隻もいない。
船のプレッシャーがないせいか、朝イチから鳥山があちらこちらに見られた。
そのうち、鳥山が凄い状況となり、白波が立つほどのナブラが見えた。
船長の話では「ここ数年来で最大のナブラ」とのこと。
巨大なマグロのナブラ!
どう見てもカツオではなくマグロのナブラだ。
みんなカツオキャスティング主体と思っていたので、急いでマグロ狙いのタックルをセットする。
ナブラに近づくと、無数の鳥にマグロ!デカすぎる……。
一斉に投げると、案の定、鳥が邪魔をしてナブラに入らない。
しかし、船長がキャストすると見事に鳥を避けナブラにルアーが入った。
その瞬間、船長のドラグが唸りを上げた。
限界ギリギリのファイトを制し、上がってきたのは52kgのクロマグロだった。
その後、2時間ほどマグロのナブラがいろいろな場所で湧いたが、そこまで船が辿り着けずにマグロは船長の1尾で終了。
3~5kgのカツオがコンスタントにヒット!
昼からは少し波が落ちてきたが、やはり船はスピードが出せない。
いったん、ナブラは消えたが潮変わり後、今度はカツオのナブラが発生。
全員が徐々に慣れてきたこともあり、カツオはコンスタントにヒットした。
釣果は、3~5kgのカツオが1人7尾、満足したところでストップフィッシングとなった。
残念ながらマグロは釣れなかったが、あのようにマグロのナブラが発生する光景を見られることはそうないことだろう。
<週刊つりニュース西部版 APC・吉田信仁/TSURINEWS編>