サクラが満開を迎えて気温も上がり、春の渓流を楽しもうと4月7日の日曜日に、和歌山・玉川漁協が管理をしている丹生川へ出掛けることにした。
当日のタックル
解禁から1カ月以上経過しているが、今回は天然アマゴとの出あいを期待して、成魚放流されているエリアより上流へ走った。昨年初めて入ったポイントより、さらに上流に入って初めての場所で楽しむことにした。
入川ポイントに着いたのは午前6時。簡単に朝食を済ませてウェーダーに着がえてタックルの準備をする。
初めてのポイントに入るため、いくつかのロッドとリールを用意してきたが、見た感じでわりと狭い雰囲気だ。そこでロッドは5フィート3インチにナイロンの4ポンドを巻いた1000番のスピニングリールをセット。最初に選んだルアーはシンキングミノー5cmで、カラーは渓流では定番のアカキン。
2投目に21cmアマゴ
川原に降りてみるとかなり渇水気味で、岩に付いた苔の様子から、平水よりも20cmほど下がっているのが気になるところだ。初めてのポイントで期待と不安で釣りを始めたのは6時30分。
まずは小さな淵からルアーを通してみるが、なんと2投目に岩影から引ったくる黒い魚影が見えてヒット。それもなかなかの引きで、慌ててしまうが無事に手にすることができた。
手にしたアマゴは21cm。きれいな朱点やパーマークに、ピンとしたヒレはまさしくネイティブアマゴで本当に癒される1尾だ。
今回はアマゴとのやり取りを楽しむだけなので、ヒットしてくれたことに感謝してリリースした。ここからは釣れるかどうかという不安は一気になくなり、気分よく釣り上がって行くと、しばらくして少し水深のあるポイントが出てきた。
流芯通して18cm美形
水深があるといっても1mほどだが、アマゴが付きやすい岩なども沈んでいて、いい雰囲気が漂っている。下流からアップキャストで流芯を通してやると、狙い通りに岩影から一気にルアーをくわえるのが見え、心地いい引きが伝わってきた。
慎重に手にしたのは先ほどより少しサイズダウンした18cmのきれいなアマゴだ。こういうヒットが続くと、この辺りのアマゴは初めてルアーを目にするやつが多いのか…とテンションが上がる。
気分よくさらに釣り上がるが、そこそこ雰囲気のいいポイントでも全く反応が出なくなってきた。ルアーのカラーをチャート系に交換するがこれにも反応が出ない。
移動後1投目でヒット!
時計を見ると9時過ぎになっていたので、少し休憩をすることにした。コーヒーを飲みながら心地いい風に当たり、30分ほど腰を据えてしまったが、再び釣り上がる。この辺りからチャラ瀬が続き、この時期にはまだ早いかな…とスルーして上がっていくと、しばらくして少し水深のある岩盤エリアが出てきた。
黒っぽい岩肌で底の様子が分かりにくいが、雰囲気は十分だ。ポイント毎に1投目がヒットする確率がかなり高いので、慎重にルアーをアップキャストで流れ込みの際にアプローチし、着水と同時にアクションを入れて巻いてくると、水中でギラリと光ってヒット。
久しぶりのヒットに興奮しながら無事に手にしたのは、18cmのとてもきれいなネイティブアマゴだ。