全国各地で開幕した潮干狩り。家族との休みを利用して、ワイワイ楽しみたいと思う方も多いだろう。だが潮干狩りで入手したアサリやハマグリ等の貝は、きちんと持ち帰って処理しなければ、中々に悲惨な目にあう。今回は、採取した貝の持ち帰り方と砂抜き方法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
選別
まずは採取した貝を選別する方法だ。今回は最もポピュラーかつ持ち帰り量が多いであろうアサリを例に取ってみていこう。
生きているか確認
貝がぴったり閉じていても、中身が死んでいたり砂である場合がある。死んだ貝が持ち帰り分に混ざると、他の貝も一気に死んでしまうので、必ず取り除いておきたい。中身が砂の物(通称バクダン)も勿論処分しておきたいところ。
チェックは必ず行う(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)目視でチェック
ということで、まずは目視から始める。殻の一部が割れている貝は高確率で短命になってしまう、もしくは既に死んでいることが多いため、持ち帰るのはやめておこう。また、明らかにパカっと空いている物はほぼ確実に死んでいるため避けてほしい。
音でチェック
続いては音だ。5~10粒ほどをザルやバット等に取り、軽く縦に振ってみてほしい。生きている物はカン!やチャリ!という硬く硬質な音がするが、既に死んでいる物は殻の隙間から音が漏れるせいか、コッコッと低く鈍い音がする。
怪しい物は避けた方が無難だろう。さらに、砂が入ったものはこの段階でバカっと割れることが多いので、取り除いておこう。
匂いをチェック
最後は匂いチェック。生きている貝は典型的な潮の香りがするが、死んだ貝は明らかに腐敗臭(ドブのような匂い)がするので、少しでも変なにおいがしたら避けておこう。
匂いはこれくらいでチェック(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)持ち帰り方
次に、選別した貝を持ち帰る方法をみていこう。
洗濯ネット利用
貝専用のネット等も市販されているが、正直100均で売られている洗濯ネットで十分だ。持ち帰り量に応じて3枚~5枚程度用意しておけばいいだろう。
詰め過ぎないように
ネット1袋に入れる量は多くなりすぎないように注意したいところ。700g~1kg(60粒~120粒)程度が無難だと考えてほしい。
海水は入れず、冷やし過ぎない
海水に浸して持ち帰る必要はない。車での輸送時に酸欠になってしまい、死んでしまう可能性が一気に増すからだ。正しい対処法は、ネットに入れた貝をそのままクーラーへと入れ、凍らせたペットボトル氷2本程度を一緒に入れておく。
この形がオススメ(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)この時直接貝が氷に触れないように注意しよう。著者は現地で使用した軍手を洗った後、ペットボトル氷にはめて対処したり、貝を釣り用バケツに入れて対処している。
海水は別に持ち帰る
多くの潮干狩り場では、海水を持ち帰る専用スペースが設けられていることが多い。こちらに空のペットボトルや容器を多めに持参し持ち帰ろう。塩水と海水では、砂の吐き方が全く違うからだ。
海水は必須(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)途中で何度か水を換える事になるので、目安として3kgの貝に対し10L程度は欲しい。著者は2Lペットボトル数本で対応している。
砂を吐かせる
帰宅後は疲れているだろうが、もうひと踏ん張りだ。美味しくいただくための砂抜きを行おう。
スノコ付き容器使用
スノコが付属したタッパー/バットがキッチン用品として市販されているので、是非利用してみてほしい。これは一度吐き出した砂を再度吸い込まないようにする工夫だ。貝が被さらないように広げて、貝がひたひたになる程度に海水を注いておこう。
スノコ付きは大変便利(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)暗くする
周囲が暗い方が活発に砂を吐くので、アルミホイル等でふわっと蓋をする。この時、砂と共に大量の海水を(結構な勢いで)吐き出すので、周囲が水浸しにならないよう工夫が必要だ。アングラーであれば、クーラーボックスに入れて、蓋がピッタリ閉じないようにしておけば完璧だ。
この形式が完璧(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)仮に家族から許可が取れて、入浴時にどうするかという部分さえクリアできるなら水浸しになる前提で風呂場に置いておくのも良いだろう。玄関などで行う場合は、周囲をタオルや雑巾で囲うようにするといい。
水換え
4~6時間に1回程度は海水を換えた方が良い。この時、吐き出した砂もきちんと処分しておこう。
結構な量を吐く(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)また、このタイミングで死んだ貝が数個出てくるはずなので、音や匂いでチェックし、全て処分しておく。どれだけ丁寧にやっても300個あたり10~20個程度は死んでしまうので、そういうものだと割り切ってほしい。半日~1日程度で砂抜きは完了だが、過密・再度砂を吸うような環境だとこれでも砂が残るので要注意だ。
ご当地方法も
大さじ1程度の片栗粉や、ワサビ少量を塩水で溶いたものを使用すると圧倒的に砂吐きが良くなり、かつ短時間で良い・・・という方法も存在しているようだ。これらを行う時は自己責任でお願いしたい。
砂を吐かせた後は?
貝同士を擦り合わせるように、ぬめりが取れるまでしっかりと流水で洗えば、アサリの処理は完了だ。このまま味噌汁や酒蒸しなどの調理に使用できる。食べきれずに保存する場合は、このままジップロック等の容器に貝が重ならないように入れて、即冷凍すればOK。二週間程度までの保存なら特に問題ないだろう。
凍ったアサリを調理する際は凍ったまま使用でき、加熱時間が少し長めになる程度なので大変便利だ。
アフター潮干狩りを楽しもう
釣りもそうだが、釣る・採る時は大変楽しいため、ついついやりすぎてしまう事もあるだろう。だが、正しい処置を施してきちんと持ち帰り、下処理まで丁寧に行っておかないと、折角採集した獲物がダメになってしまう。
そうならないために、今回紹介した持ち帰り方と下処理法を是非実践してみてほしい。そして最高の食味を楽しもう。
<HAZEKING/TSURINEWSライター>

