PEラインを使うならリーダーを接続するものと考えています。もちろん根ずれれば1発終了ですし、ガイドにも絡みやすいのも事実です。しかし、幹糸やハリスのあるサビキ仕掛けでマダイを狙う時はリーダーは必須なのでしょうか?自分で検証をしたというお話しです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
PEラインの直接結束の弱点
一般論では、引張強度が極めて高いのがPEラインのメリットです。感度が良く、潮や空気の抵抗を避けられる細いラインは、理想の道糸だと、釣り人が実感することです。しかし、その反面、滑りやすく、結束力が弱いと言われるのが、一般的な見解です。そして、その結束力は、強度の40~50%以下と評されます。
だから、リーダーのノットは結ぶのではなく、FG、PR、やMIDなどの摩擦系の結びを活用します。結んで接続する電車結び等は、50%以下の強度ですから力業に使えません。引っ張り合いが存在する狙いものならば、「結ぶ」ノットは、わざわざPEラインのメリットをないがしろにしてしまいます。後述の引張検証ではっきりしましたが、結び目でラインが、あれまと思えるくらいに破断します。PEラインの弱点です。
PEライン結束力を検証してみた
実際に自身の力で引っ張ってみないと、納得ができないので検証します。テスターを使わずに、締め具を使って、スプリットリングに結束したラインを左右に引っ張ります。これで十分に納得ができることです。
左はイモムシノット右は完全結び(提供:TSURINEWSライター丸山明)PEライン3号:ライン強度25kg55lb
普通に引っ張って切れる強度ではありません。摩擦系ノットの強度でも同様で、2号以上だと根がかりの際に切るのにかなり苦労します。でも、切れました。播磨灘のブリ狙いで3号を使用しますが、必要にして十分以上の強度であるのは、熟知しています。
リングを左右に完全結びとイモムシノットで結束しました。滑りはまずしないでしょうし、結束力も95%以上を発揮するノットです。私の力で左右に引っ張ると、完全結びの結び目の中で破断しました。
結びの中から破断(提供:TSURINEWSライター丸山明)次に左右ともにイモムシノットにすると、かなりの強度ですが、同様に結束点で破断しました。手の力で3号が切れること自体が疑問なほどですが、はっきりとわかり、実釣に使用ができるとは思えません。
こちらも破断(提供:TSURINEWSライター丸山明)PEライン2号:ライン強度18kg40lb
ドラグを調整していれば、明石沖ジギングで負けたことのないPEライン2号です。
ノットの結束力は90%後半あるはず(提供:TSURINEWSライター丸山明)左右のリングにイモムシノットで結束して引っ張ると、これ2号?と思うくらい簡単に結束点で破断しました。
ポンと破断(提供:TSURINEWSライター丸山明)次に、2号を同様にリングに接続して、追加結束でナイロンラインライン8号(12kg30lb)を東田結びで結束しました。
同様に左右に引っ張る(提供:TSURINEWSライター丸山明)東田結びは、根がかりでリーダーを守るために破断をさせるノットですが、8号ならば8~9kg程度の強度ですが、普通にやり取りのできる強度です。
いとも簡単に破断(提供:TSURINEWSライター丸山明)すると、先と同様で、PEライン2号のイモムシノットの結束点でポンと破断です。これでは、使い物になりません。
PEラインにリーダーは必須
PEラインの性能を100%発揮させるには、リーダーの使用は必須です。それにしても弱いです。PEラインとナイロンラインでの強度では、明らかにPEラインが強力、さらにリスクヘッジの東田結びでも勝負になりません。
結び目の中で、ぎゅっと圧縮されるとアーもウーもなくポンと破断するのはびっくりです。確かに結束強度40~50%未満がうなづけます。PEライン2号がナイロンライン3~4号くらいの感覚です。PEライン3号で適当な大きさのマダイレベルならば耐えるでしょうが、太く抵抗の大きな何の意味もないラインシステムになります。
リーダーを適切に使用すれば、PEライン0.8~1号でも、それなりの型ものと対峙できる強さを持っている素晴らしいラインですから、使い方を間違えてはいけないでしょう。ちょい投げで遊ばない限り、摩擦系ノットでリーダーを例え矢引きの長さでも使用することで、PEラインの素晴らしい性能を100%発揮できます。
サビキ仕掛けでもリーダー必須
それにしても、摩擦系ノットを生み出した方々は、天才だと思います。今回の検証で、はっきりしました。ちょっとの面倒さで、サビキ仕掛けだったら直接結んでもOKだろうと、魔が差した考えを持った私、笑ってしまいます。
<丸山明/TSURINEWSライター>


